2020-01-01から1年間の記事一覧
今年も一年を通して私の拙いブログをお読み頂いて有難うございました。今年は春先からのコロナ騒動で皆様の生活も大きく変化された事だと思われます。私も渓流シーズンが終了した後は殆ど何処にも行かずに自宅で過ごす時間が多くなりました。其処でずっと読…
今年は更科に帰らない為に歳神様を町田の家でお迎えする事となりました。その為に歳神様に失礼のない様に神棚を何時もより念入りに清掃致しました。何時も気になったら埃を取る為に濡れた布巾で掃除するのですが、改めて年末に掃除すると意外と埃がたまって…
昨今の事情により年末は更科の実家に帰る事を諦めました。当然ですが更科における氏神様への『二年参り』と家族揃っての『お年取り』も行わない事となります。更科に生まれて大学進学で東京に出て今に至りますが正月に更科に居ない事は初めての事です。しか…
重藤の弓です。上の娘に持たせました! 日本の弓は定寸は7尺3寸(221c m)と言われている長大な弓です。何と此の2m21cmの長さは世界最大なのです。私は門外漢ですが写真の弓は家に伝わった武具の中で父親が特に大事にしていた品の一つです。子供の頃は2番目の…
昼と朝の気温変化が激しい時期と成りました。この時期は刀の手入れを何度かに分けて行います。メガネを使用されている方が寒い場所から暖かい部屋に入った時にメガネが曇る現象と同じで刀も気温の変化にはとても敏感です。白く曇るのは微細な水滴が刀身に付…
渓流釣りはオフシーズンと成って2ヶ月以上経過し、山も木々も葉を落として後は雪景色を待つのみと成りました。此れからの季節は日本酒が美味しい時期です!師走に近づくと各酒蔵で新酒がしぼられ『あらばしり』なる香気豊かな日本酒が楽しめるシーズンが始ま…
古銅とは銅に錫や鉛などを混ぜて造る合金です。刀装具にも赤銅と言う銅に金や銀を少量混ぜた合金が古来から多く使われております。うちのご先祖様は古銅製品がお気に入りだったのか分かりませんが沢山の品を私に残してくれました。個人的にも3つ程買ってし…
妻と結婚する前に2人で此の神社に参拝し、近隣の宿に一泊したのを昨日の様に思い出されます。2人して荘厳な境内と清浄な空間に圧倒された事と初めて経眼した宝寿鍛冶の大太刀が印象深く脳裏に残っております。宝寿は奥州藤原三代を支えた舞草鍛冶に属した鍛…
子供の頃の事ですが更科に住む陶磁器好きの母親が、お正月の料理を盛り付ける為に押し入れの中から箱入りの器を幾つも出しておりました。お手伝いをしていた私は毛筆で書かれている箱書が読めずに何て書かれているのかと母親に聞きました。母親は『これは丹…
ご存知の通り鉄砲伝来は天文12年8月25日(1543年)にポルトガルの商船が種子島に漂着し島を治めていた種子島時堯(たねがしまときたか)がポルトガル商人から鉄砲二丁を購入した事が始まりです。同時に種子島時堯は家臣に火薬の調合を学ばせました。当時の種子島…
根付(ねつけ)とは日本における江戸期に使用された和服着用時の留め具です。印籠や煙草入れや小型の巾着袋などを帯に留めるための道具なのです。明治以降に洋服が主流になり廃れていったとの事ですが、一昔前の携帯に付けたストラップも此の名残りです。大き…
最近は和室が減ってしまい掛け軸が行き場を失っており、軸装された日本画が少々不憫に思います。日本画は全く門外漢で生前の父親から岩絵具の事を聞き、鉱物から絵具を作り日本画が描かれている事を知ってビックリした事を今も覚えております。 更科に居る母…
我が家には大小合わせて8口の刀剣類が有り、定期的に数口づつ分けて『手入れ』を行います。今日は3口の日本刀の手入れを行いました。 手入れと言っても何も難しい話では無く、刀身の古い油を落として新しい油を塗るだけです。何故手入れをするのか?と言うと…
私めの釣りにおける最初の師匠は観世流能楽師範である父親でした。更科を含む北信は宴席の中座の締めに『お慶びの杯』と言われる杯事が有り、謡(うたい)が必ず必要になり、能楽が盛んな土地柄なのです。更科では一様に『北信流』と言われております。 そんな…
今年の釣りは最初は何時も通りでしたが、緊急事態宣言下で県をまたぐ釣行の自粛や長梅雨で川が氾濫するなど本当に色んな事が起こりました。一方で渓友達はみな怪我もなく事故もなく無事シーズンを終える事が出来ました。改めて山河を司る神々に感謝と畏敬の…
今年の釣行も残すところ残り2回となり物悲しく感じる昨今です。本日も山に来てみると木々の葉も少しだけ色付いている感じで少し前までの猛暑が影を消して秋を感じますね! 入渓路に遅咲きのたんぽぽが多く咲いてました! 我々の世代は松任谷由美さんの名曲を…
シーズンが残り少しに成ると生湯を使った千曲川が恋しくなります。そろそろ暑さの全盛期を過ぎて朝晩が涼しくなり魚が移動し始めていると思われます。得意な川上村内の支流に入りたいのですが、川上村内の本支流は7〜8年前から瀕死の重傷に陥り、近年は釣り…
私の感覚ですが渓流釣り師にとって8月は1年の中で1番早く終わってしまう一月だと思います。今週は本流の水が大分落ちている事を承知で木曽に向かいました。 話は変わりますが、世の中に目を向けてみると世界の2つの大国が大喧嘩しそうな状態です。春から継続…
今週は由あって日曜日の釣行となりました。此処数回は木曽川の大アマゴ釣りに没頭しておりましたが、今回は日曜日の釣行なので帰りの渋滞を考慮すると、木曽よりは近い千曲川水系に向かいました。最近の猛暑で目的の川が減水している事は予め予想出来ました…
季節は夏真っ盛り、オマケに水が落ちて餌釣り師には厳しい頃合いです。今年は長梅雨だった事も有り、少し前まで夏空の木曽での釣りに憧れておりましたが、最近は『一雨潤千山』にもある一雨の激しいヤツが恋しくて堪りません。秋桜の花は『もう時期終わりだ…
木曽に釣行される方で歴史に御興味のある方は木曾義仲公縁の旗挙八幡宮をご参拝された方が多いと思われます。周辺には義仲館や手習天神、女武者である巴御前が水浴びをしたと伝わる巴淵、義仲公の養父である中原兼遠公のお墓など平家物語の最初を飾る有名な…
その1から続きとなります! 仮眠した菅川沿いには木漏れ日の中に沢山の花が咲いて美しい光景でした。 予約してあった宿に入り挨拶を済まし部屋に入ると町田市では考えられない事ですが、冷房設備は無いのに部屋の中が涼しいのです。冷房の感覚とは明らかに違…
今年のお盆は更科の実家に帰る事を諦めました。しかし13日の午前中に母と妹夫婦がご先祖様をお墓に迎えに行く前のタイミングでお墓参りに行く事と致しました。もちろん家には寄らずに速攻帰りです。都合よく会社の休みが12日から取れましたので其の前に木曽…
金曜日の仕事を終わり、眠眠打破の助けを借りて木曽に到着致しました。朝靄の煙る川を覗いたら少し色の付いた思う通りの流れでした! 蒸せ返る程の山の緑と、スカッと抜ける高い空の木曽らしい夏の一日を期待してまいりましたが、残念ながら本日は曇り空です…
更科の伝承 私の郷里である更科に於いて8月1日は『石の戸』と呼ばれております。あの世と此の世を塞ぐ石の扉が破られて、祖霊が此方の世界に出てまいります。祖霊は遠い道を辿る旅をされ、お盆には子孫がいる家に辿り着くとされてます。その為に我々はお墓掃…
休みで時間を持て余し、近隣の沢でもやってみるかと思い立ちました。近隣と言っても車で少し掛かりますが魚影の濃い沢です。前の夜に布団に入りましたが寝れないので釣り場で寝て待とうと考え出発致しました。現地に深夜23時半に到着して車で仮眠しておりま…
今回も単独で出発し、食事や飲み物の一切を持参し、何処にも寄らずに帰る事を自分に科した釣行と致しました。道中の渓友との会話がなくて少し寂しい事と愛する土地の地元経済に貢献出来ないのが悔やまれますが仕方ありません。万難を配して直接手に触れるの…
冒頭に 九州南部を中心とした集中豪雨で尊い命を亡くされた数多の御霊と御遺族に心から哀悼の意を表します。熊本県人吉市の水害において奥様を守って流された老益荒男の行動は生涯忘れる事は無いと思います。平正良自宅のテレビで木曽川が一時氾濫水位を超え…
刀剣鑑賞の朋友達である『若草会』で梅雨の宴を開催致しました。刀剣を皆で鑑賞するときに刀枕という円筒状のクッションが必要であり、その色を若草色で統一した事からきた会の名です。刀剣類は元々武器として生まれましたが、刀剣が持つ高い精神性から日本…
今週は梅雨の晴れ間となりました。先週同様千曲川水系の支流にイワナ釣りにまいりました。この時期は特別な毒針を持った毛虫君達に注意が必要です。以前購入したウェーディングステッキを使ってバシバシ周囲を叩いて入渓路を進みました。今回入渓した河川は…