みすゞかる 信州の釣り人

体重0.14tの釣り師ですので目立つのが悩みです。 今までは写真を撮って釣行日誌としてましたが今後はブログとして趣味の歴史探索や刀剣も含めて綴ってみます。

木曽川 イワナ アマゴ釣り 支流に活路

私の感覚ですが渓流釣り師にとって8月は1年の中で1番早く終わってしまう一月だと思います。今週は本流の水が大分落ちている事を承知で木曽に向かいました。
話は変わりますが、世の中に目を向けてみると世界の2つの大国が大喧嘩しそうな状態です。春から継続する感染症が依然として猛威をふるっており、おまけに日本のリーダーが変わります。こんな時だからこそ『出来る時』に釣りだけでは無く、思い立った事をしておかないと一転して其れ処では無くなる可能性もありますね! 

暗いうちは18°で日中は30°を超えます。
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先々週は暗いうちに入渓して何度も岩とぶつかり稽古を致しましたが、ことごとく負けて足が青アザだらけでした。万難を廃して本日は明るくなってから川に降りましたが、余りの水の少なさに嫌な予感が致しました。案の定全くアタリが有りません! 少しムキになり2時間程アレやコレややりましたがイワシサイズのみでした。

作戦変更で支流に入りました。当然支流も水が少ないのですが普段白泡で見えないポイントも石の配置が丸見えでした。石の間に仕掛けを沈めると小気味良いアタリで美味しそうなサイズが釣れてまいりました。
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しかし何か物足りない感じです。同じ様なポイントを狙えば数は出ますが直ぐに自己制限引数に達してしまいますので寸止めで止めました。少し大きいのが釣りたいので落差のある支流の支流にある落ち込みをピンポイントで狙いに行きました。車を走らせて少し歩くと蜘蛛の巣が凄く、本日の入渓者は居ない様子です。早速仕掛けを投入すると即アタリが出て欲していた手応えが手に伝わり尺イワナが来てくれました。木曽の竜神様に手を合わせて御礼申し上げました。
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渓友と合流し東屋のある親水公園に向かい、自前の昼ご飯を出して早めのお昼と致しました。釣り談議は尽きずに楽しいお昼ご飯となりました。その後は日陰に車を止めて仮眠して帰路に着きました。


閑話休題 
大学生の頃に父親に買って貰った10万円のシティーターボに乗って木曽に友人と通ってました。其の日も川虫を取ってから目指したポイントに入ると先行者がおりました。暫く見ていましたら其の釣り師の業前が余りにも美しく見惚れてしまいました。其処で静かに近づき挨拶をして見学をさせて貰いました。左腰に角度の着いたタモを差し、竿は細身の5〜6m程です。後で聞いてビックリしたのですが鯉竿との事でした。特徴は極小の重りを使い、二つ有る目印は鳥の羽の上半分を切ったモノの表裏に違う色を塗っているとの事でした。かなりバカを出した仕掛けを見事に振り込んではアマゴやイワナを釣り上げておりました。餌はヒラタを使っており、其の方曰くヒラタは形状が平べったいので魚が縦に加えても口の中で横になり、その角度の違いが糸に出て前後ろで違う色を付けた羽目印が半回転して色が変わり、変わった時に合わせるんだよ...と教えて貰いました。私は何度も後に挑戦してみましたが理屈は理解しても実技が伴わずに全くダメでした。私の見る前で竿を高く構えて頭上で『の』の字を書く様に振り込み、瞬く間に多くの魚を釣り上げた光景が脳裏に焼き付き、それ以来ずっと私の瀬釣りの手本となっております。しかし未だに氏の振り込みと流し方は全く真似出来ません。其の時より年月は経ちましたが、未だ其の人に並ぶ釣り師には御会いしておりません。お名前も聞かなかったのですが、物腰の柔らかい喋り方で若輩者の私如きに御教授を頂きました事、未だに感謝しております。