みすゞかる 信州の釣り人

体重0.14tの釣り師ですので目立つのが悩みです。 今までは写真を撮って釣行日誌としてましたが今後はブログとして趣味の歴史探索や刀剣も含めて綴ってみます。

千曲川水系のヤマメを狙う

今週も千曲川の風を感じたい事と、娘が『ヤマメを食べたい』と言ったので千曲川水系の支流に入りました。我々の様な渓流釣り師にとって、家族の『食べたい』は魔法の言葉です。今回の支流は何時もの小海よりずっと下流になり、所々三面護岸が施されておりますが、ピンポイント的に食べ頃のポッチャリヤマメが釣れる貴重な河川なのです。

土曜日は朝寝坊をかましてしまい、現地に到着したのは7時くらいでした。急いで気構えていると、足下に小さい黄緑色のカエルさんがおりました。そして其の向こうには小さなゲジゲジさんが居たのです。

カエルさんがゲジゲジさんを食べようとしているのかは分かりませんが、お互いに動かなかくてジッとしております。カエルさんの食事の邪魔しては悪いと思って釣り場を移動しました。カエルは『無事に帰る』に繋がる縁起の良い生き物で、渓流釣り師にとっては愛すべき存在だからです。因みにゲジゲジもダニとかを捕食する益虫なのです。
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仕方なく本流の合流辺りまで戻って仕切り直しです。秋には遡上モノも出ますが、この時期は小ぶりですが居付のポッチャリヤマメが竿を絞ります。
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今日は何時もの大物竿では無く、シマノの寒流NI.硬硬調5.5mです。渓流竿では無く小物用の清流竿となります。其の清流竿に張る仕掛けは4.5mの0.3を通しで使い、浮き玉目標2個付けの木曽釣方で挑みました。此れは今は亡き木曽の尾崎広丸親方直伝の釣方なのです。既に25年ほど前ですが、此の寒流と言う竿で○戸川下流部の堰堤で2尺のイワナを釣り上げた我が釣友会の名誉会長の顔が脳裏に浮かびしまた。ランディング時には別の釣友が腰まで浸かっての大格闘でした。

実際の釣りに話を戻します。一投目から堰堤の白泡の切れ目を仕掛けが通過すると浮き玉目印が勢い良く落口に消し込みました。此処のヤマメは何故か細いミミズが大好きですから、きっと『水ミミズ』が多く居る川なのでしょう。寒流NIは綺麗な曲線を描いて丁度食べて一番美味しいサイズが4匹釣れました。
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今度は上流部に移り、先程カエルさんが居た場所に来てみました。踏まない様に注意して辺りを見回しましたが、もうカエルさんもゲジ君も居りませでした。
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少し上がると大きな沈み石が入る良さそうなポイントに来ました。以前はこんなポイントは無かった気がします。基本的に放流がなされて無い川なので魚影は薄いのですが、釣れれば綺麗な準天然魚ばかりなのです。
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早速流してみると水中の浮き玉がグンッと沈み、小顔でスタイル抜群のヤマメさんが釣れてくれました。今日の晩酌が楽しみになる魚体です。もう食べるのは充分ですので、帽子を取って、川の水で手と顔を清め、千曲川竜神さまに拝礼し、本日の恵みに感謝致しました。
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本流の大物釣りも楽しい釣りですが、渓を遡行しながらの釣りは癒されます。竿はしまったのですが、折角なので少し上流のポイントも覗いてみました。

以前に大ヤマメを釣り上げた小さい堰堤も釣れそうな雰囲気満々で健在でしたが、今日は食べるに充分な渓魚を既に授かっておりますので確認だけです。遡上の時期が今から楽しみです。

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