みすゞかる 信州の釣り人

体重0.14tの釣り師ですので目立つのが悩みです。 今までは写真を撮って釣行日誌としてましたが今後はブログとして趣味の歴史探索や刀剣も含めて綴ってみます。

木曽川 初秋のイワナ釣り

先週は諸事情があって釣りに行けませんでしたが、今週は満を辞しての釣行です。今年は気のせいか肌寒くなるのが少し例年より早い気が致します。木曽の渓魚の皆様も鮭科の本能に従って団体様一向で遡上してくれていると勝手に思い込んでの出発でした。

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現地に着いてみると本流は大分濁りが取れたとはいえ、上流にダムが有る川特有の濁りです。何となくですが、濁りは見飽きたので今回は上流部の大支流である笹川に向かいました。物凄い工事をしていたのが記憶に新しいのですが、ダメもとで向かいました。この川に入る釣り人の殆どが堰堤狙いですが、私は瀬釣りが好きなので、良い瀬を探して右往左往していると、お誂え向きの瀬がありましたので本日は此処を釣る事と致しました。この川は経験的に『ヘチ』に良型魚が着いてます。根がかり覚悟で岸際に仕掛けを送り込む様に流すと、流し終わりで『ユラッ』とデカイのが姿を見せてから元の位置に戻って行きました! 

其れにしてもデカイ奴でした。仕掛けを流すのが早すぎたと思ったので、もう一度食ってくれる事を祈ってゆっくり流すとビタっと目印が止まりました。すかさず合わせると何かに引っ掛かって動きません!『根掛かりか〜』と思い、糸を切る為に竿を畳んで糸を掴むと手元に生き物の動きが伝わってまいりました。急いで竿を伸ばして煽るとバシャバシャっと凄い引きです。糸は通しの0.8号だから心のゆとりが有りましたが、なんせ提灯釣りなので竿のタメが全く効きません! ヘチから川に降りて何とかタモ入れした魚はジャスト40cmのヤマトイワナでした。思わぬ大物に木曽の竜神様に手を合わせて感謝致しました。タバコを一服つけて休憩してから、再び川を遡行していると、大岩を配した深くて良いヘチのエグれがございましたので餌を投入してみました。今度は明確なアタリが出ました。この魚もかなり暴れて楽しませてくれましたが、先程の手応えが強烈過ぎて尺上でしたが余裕を持って取り込めました。もう1匹25cm程のイワナが釣れてくれましたが、何やら今日はもう充分な様な感じが致しました。まだ1時間程しか釣ってませんが納竿とした次第です。

木曽川の底力を強く感じました。
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三つ口のイワナでした。
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イワナの日本固有亜種であるヤマトイワナの特徴ですが、体に白点が一つもございません。対してニッコウイワナには多くの白い点がございます。
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背中にも白点は有りません。本日の夕飯にお刺身で頂き、アラは明日の朝にイワナ汁にして頂く予定です。
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此処で魚の処理を済ませました。笹川の流れは薄く濁ってます!
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帰り支度を済ませ、身なりを整えてから木祖村氏神さまである諏訪神社に御礼の参拝をさせて貰いました。

小雨の中で朱色の鳥居が荘厳さを醸し出しております。
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本殿は写真撮影するのが憚られますので標柱でお許し下さい。お諏訪さんの信仰は信州人の誇りです。
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此処は玉垣の代わりにアララギを植えてました。
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丁度赤い実が沢山成っておりましたので二粒ほど頂戴致しました。甘くて美味しく懐かしい味でした。しかしこの実は果肉は食べれますが種は猛毒ですので注意が必要です。タキシンと言う毒で果肉以外の木全てに含まれておりますので気を付けて下さい。
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帰りは鳥居トンネンを抜け、権平峠で遅い朝ごはんを食べてから帰りました。あと2、3回で今年の渓流シーズンも終わりだと思うと、毎年の事ですが寂寥の念を覚えます。