更科の伝承
私の郷里である更科に於いて8月1日は『石の戸』と呼ばれております。あの世と此の世を塞ぐ石の扉が破られて、祖霊が此方の世界に出てまいります。祖霊は遠い道を辿る旅をされ、お盆には子孫がいる家に辿り着くとされてます。その為に我々はお墓掃除を行い、仏壇に『おやき』と言う郷土料理を供えます。
Wikipediaより
釣りの話に移します。今週は梅雨も終盤の千曲川水系の杣添川上流に行ってまいりました。勿論ですが感染対策の事もあって各自が自分の車での出陣であり、現地のお店も何処にも寄らずにお弁当持参で直行直帰です。味気ない事ですが仕方有りません。
中流に入る秘密の入渓路から体重を利用した強行突破で入渓してみると、かなり水が高くて薄く色が付いております。ベストコンディション〜っと言える状態だと感じました。
連日の雨で岩の配置が入る度に違う様な気が致します。
先々週の事ですが普段は慎重な渓流釣り歴20年の渓友が単独釣行の時に強い水流を対岸に渡河出来ず10m程流されてしまった事件が起きました。また週初だったと思いますが山梨県の道志川で不幸にも命を失う水難事故が起こるなど河川の増水に伴う嫌な話がございました。また本日が前述の『石の戸』である事も踏まえて無理は絶対禁物である旨を渓友に伝えて実釣を開始致しました。
久しぶりに晴れの渓です。
5匹くらいオチビさんに遊んで貰った後に実績のあるポイントに出ました。
得意のポイントですが水量が多くて攻め難い状況です。3投目が上手に沈む流れを捉えて馴染んだと思ったらアタリがまいりました。待望のトルクのある強い引きです!久しぶりの尺モノか....と慎重にやり取りを行い無事タモ入れした魚は背っ張り雄イワナの尺モノでした。嬉しい釣課に一週間の疲れも吹っ飛びます。千曲川の竜神様に手を合わせて感謝致しました。
下から遡って来たのか尾鰭の下が擦れております。
今晩は娘達が好きな渓流魚のホイル焼きにするつもりなので20cmクラスを自己設定引数までキープして、その後釣った魚はお帰り頂きました。
山ゆりが流れの際に二輪咲いておりました。
毎年この時期には存在感が抜群で季節の変化を教えてくれます。夏の渓は此処から本番なので楽しみです。