お彼岸なので更科の実家にお墓参りの為に帰省しました。母から『そろそろ畑をおこして欲しい』と頼まれていた事も要因です。妹も休みなので義弟と来るとの事でした。
其のまま帰るのも芸が有りませんので、今年一度も竿を出してない千曲川支流の杣添川を覗いてみました。上流はまだ釣りにならないと考えて下流域に入りました。
神山の八ヶ岳です。晴れると最高に神々しく感じます。
杣添川の右岸は田圃が連なりますが、土手斜面の所々に大岩が点在致します。よく見ると縞模様が有りますから、粘りけの有るマグマが流れて固まった流紋岩ですね。大きいものは軽自動車くらい有ります。
杣添川の下流に入るのは久しぶりです。写真は杣添橋から撮影したものですが、少し上に2つの堰堤が有りますので右岸の土手をひたすら進みました。
葦の根元に積雪の有る土手を汗だくになりながら進み、やっと堰堤に到着しましたが、私の記憶より少し浅くなった感じが致しました。
早速払い出しのカケアガリに投餌しましたが反応が有りません。それならばと手前の反転流に仕掛けを馴染ませましたら、落口に向かって目印がキュッと消し込まれました! 大物です! 暫しのやり取りの末にタモ入れしたイワナは泣き尺(尺物には少し足りないサイズ)の見事な杣添イワナでした。上の堰堤も含めて七匹の天然イワナが釣れてまいりました。
今年初めてヨミが当たりました。帽子を脱いで千曲川の龍神さまに拝礼した次第です。まだ上流に行けば釣れそうでしたが、今日は母と休みで帰って来ている妹夫婦と私の4人なので止めておきました。
まだまだ春先のイワナと言う感じですね。添えてある猫柳の小枝は師匠直伝の『ケボカイ』の儀式に使ったモノです。
此のケボカイとは、イワナの魂魄を天に送り返す儀式となります。イワナの魚体は山の神さまからの授かり物ですが、イワナの魂魄は別の物なのです。自らの手で仕留めた魂魄は必ず天に送り返さなければ成りません。何時も此の儀式が終わってから魚の処理を行っております。不思議と思われるかも知れませんが、磐次磐三郎(マタギの祖)から行われている大切な作法の一つなのです。
里に降りてまいりましたら、土手に福寿草が咲いておりました。春先には可憐な花が咲いて癒されますね。此れから山々は若緑色と山桜の淡い桃色の美しい景色に変わっていくのが実に楽しみです。
福寿草を辿って行くと、巨大な流紋岩の上に石仏が鎮座しておりました。何やらホッコリした印象を受けます。石仏に手を合わせ、更科までの帰路につきました。