みすゞかる 信州の釣り人

体重0.14tの釣り師ですので目立つのが悩みです。 今までは写真を撮って釣行日誌としてましたが今後はブログとして趣味の歴史探索や刀剣も含めて綴ってみます。

千曲川イワナ釣り 最終釣行とキノコ採り

2021年の最終釣行は更科の実家に帰る事と合わせて千曲川水系となりました。実はしばらく更科に帰れなくなる事もあって、母の顔を見ておきたいと思ったからです。

山はヨツヅミが映えます。霜が降る頃に食べると甘酸っぱくて口を尖らせた思い出がございます。
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早いもので山はすっかり秋の気配となっておりました。漆の葉や山葡萄の葉が我先にと赤く紅葉して艶やかさを競っております。今回目指す川は天然イワナの渓でしたので、現地に到着すると空気が凛としておりました。小一時間で千曲川イワナらしい美しい魚が餌を追ってくれました。綺麗な魚で今期を締め括れた事を竜神様に感謝致しました。

魚はすっかり秋の魚体です。
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お土産イワナも用意できたので、更科へ向けて出発です。道中にお諏訪さまを祀る神社が有りましたので、お詣りをさせてる頂きました。今期も無事にシーズンオフを迎えられた事に対して御礼申し上げた次第です。小腹が減ったので神社の駐車スペースをお借りして、下の娘が作ってくれた弁当を頂きました。

かやくご飯野お握りと卵焼きでした。
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腹ごしらえも済みましたので更科までの道を快調に進んでいると、全ての景色に思いが馳せてまいります。五郎兵衛新田の美味しいお米、望月町の美しい田園風景など初秋の信州は本当に美しい場所だと改めて感じ入りました。

道路が空いていたので9時頃には更科の実家に到着しました。母にイワナを渡したり、アレやコレやと話しているうちに、元気そうな母を見て安心したのか分かりませんが、昼まで寝てしまいました。目が覚めたら『ご飯だよ』との事だったのだので、お昼ご飯を食べながら釣りに行った山にベニテングタケが沢山生えていた事を話すと、元々キノコ採りが大好きな母が山に行ってみたいと言い出しました。それならと支度をして2人で山に向かいました。実績のある場所から入山すると目当てのジコボが出てました。コレは比較的早く採れるキノコです。

正式にはハナイグチと言い、美味しいキノコです。
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結構出てます。
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母親は山に入ると別人です。その早い動きはウサギの様で、とても80歳手前には思えない健脚です。 

一通り採ってから違う山に行く事に致しました。途中で樋知大神社(ひじりだいじんじゃ)と言う山頂近くの氏神様に寄り、ジゴボの御礼とクマさんに会わない様にと祈願しました(笑)。此の神社は地元でも知る人ぞ知るパワースポットです。

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参道には杉の大木が並んでます。
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直径3m以上ある御神木です。
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鎮守の森は太古からの橅林です。
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参拝を終えて違うポイントから入山すると、何と見事な一本シメジが沢山採れました。

匂い松茸味しめじと言われる美味しいキノコです。
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高さは25cmも有る立派なキノコです。
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母は立派なシメジを採ってご機嫌です! ところがコレだけでは無かったのです。大木の裏に回ってみたら更科の山では滅多にお目にかかれない『白舞茸』が有りました! 通常の舞茸と比べたら香りは少し落ちますが、それでも芳しい香りかま鼻腔を突き抜けます。

ヘルメットくらいの大きさです。
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氏神さまが母と私に最高の山の恵みを与えてくれたのだと感じました。有り難くて社の方角に向かって心から拝礼致しました。母はとにかく大喜びで助手席に座り色々な山の話を私にしてくれました。御祭神の武水分命は水を司る神様で渓流師にとっても水神様として崇められております。その日の晩御飯には、母親手作りの白舞茸の天ぷらとジゴボの饂飩が出てまいりました。舞茸の香りと歯応えが絶品で、ついつい地酒を飲み過ぎてしまった更科の夜となった次第です。