好みにもよりますが沢山の種類がありますね。テンダービクでしたら上の箱に二箇所付いていたり、腰に付けるタイプや首からかけるタイプなど様々です。
私はプロフィールにも書きましたがウエスト130cmですので腰ベルトに装着するタイプは無理です! お腹が邪魔で餌箱の中が全く見えません。座ったら肉圧?で簡単に破壊されます。
その様な理由で、専ら出っ張ったお腹の上にちょこんと乗るタイプの首かけ式を好んで使ってます。
初めて首かけ式の餌箱に出会ったのは大分昔の話になります。
小学校の頃、家の横に流れてた川の上流に自転車引きながら竿を担いでよく出かけてました。私の竿は父親が作ってくれた二間程の竹の一本竿でした。タコ糸を上から7節目くらいの節に巻きつけて上の節までタコ糸を繋げて竿先で蛇口を作る手仕事が施されてました。万が一竿先を折ってもタコ糸が繋がっている仕組みです。美しいイワナがミミズに食いつくと本当に心ときめいたのを覚えてます。
釣りと合わせて春の山菜から秋のキノコまで楽しみ、子供の私にとって裏山は宝物の場所でした。地元の方も地域の子供逹に親しく接してくれておりました。
そんな中で同級生の家に立ち寄った時に同級生のお父さんから、『此れ使え』と首かけ式の餌箱を貰い、喜んで使ってました。何回も磨き直してニスを塗り、一度は肉を削いでカシューを塗り大事に使ってましたが、白馬の川で転んで割ってしまいました。
その後は見様見真似で自分で作り続けて仲間に渡したりしております。
作り方は昨年秋に竹を切り出して、乾燥させた竹を節の下で切って上も切ります。
節から少し上で切って肉を落として、磨きをかけます。コレが一番大変! 切れる切り出し小刀が必需品です。一つ完成させると親指がサンドペーパーの摩擦熱で火膨れになっちゃいます。
蓋を作ります。
写真は桐ですが、杉材なども使います。
竹の切り口は真ん丸でなくて楕円なので
蓋を捻ったらストッパーとなる様に内蓋を削ります。何回も何回も合わせて削りますが、削りすぎるとやり直しです。
合わせて微妙な幅を調整します。
木材は凹んだり、水を吸ったら膨れて蓋が閉まらなくなる事も考慮します。
紐に通して首の後ろに来る部品を作ります。
結び目が首から下の位置に来ると使いにくので、案外重要なパーツです。
蓋の裏に紐を通すた為のネジを打ち込んでカシューを薄めて5回程塗って出来上がりです。筆ムラを磨いて消しますが、漆器店の塗り方は勿論本漆ですが、絶対真似できそうもありません。
艶消し黒バージョン
若い頃はもっと凝ったモノを作りましたが、今は『ズク』が無くなりシンプルなモノを作ってます。