やっと今年始めての木曽釣行となりました。気心知れた仲間4人での釣行です。4人は20年〜30年来の知己で有り、オマケに大事な職場の先輩方です。現在は其々の住いも違っており、1人が石川県、1人が大阪府、1人が東京都、そして私が三重県です。時が経過しても関係なく集えるのが釣り仲間の良いところですね。宿泊は長い付き合いの旅館山水さんです。昨年は親方な他界されており、奥様や娘さんも元気でやっているか心配でした。
当日は朝方まで冷たい雨が降っており、その後も曇りでしたが、周囲の山々には山桜が綺麗に咲いてました。
第一ラウンドは前日の雨降りで増水の正沢川に入りました。水温が低く低活性化でしたので、沈み石の際や葦際を探ると7ヶ月ぶりの小気味良いアタリが来て綺麗なイワナが10匹ほど出てくれました。
痩せてます、何故か少し羨ましい!
大体20cmから23cm の小粒ですね。
日曜日に塩焼きにして頂きます。
土曜日は雨上がりで寒い日でした。川は増水しておりますので、他の少しでも日の当たる川の方が良いのですが、正沢川は山水の親方から直接指導を受けた大切な川なのです。
正沢下流部のイワナは少し色が違います。同じ川なのに不思議です。
違う川に入った親分も良いイワナを掛けました。新入社員の頃からお世話になっている大先輩です。本日は遥々大阪よりご来訪でした。
そのまま行きつけの蕎麦屋に行って、ヌル燗を2合徳利2本頂き、かき揚げ丼と蕎麦のセットと親子丼を食べて轟沈し、車を置いて渓友に宿まで送って貰いました。
宿の玄関には亡き親方の娘さんが、嫁ぎ先のアメリカからクリスマスプレゼントとして贈って来たと言う写真額が飾ってありました。アマゴを掛けてタモ入れした実に素敵なワンショットです。今は此の勇姿が見られないと思うと寂しさが込み上げてまいります。
親方は正真正銘のブロ釣り師でした。
後は何時もの通り食べきれないくらいの夕ご飯と滝のような瓶ビールで楽しい宴はあっと言う間に過ぎて深い眠りに着いたのです。
翌朝は足が攣りそうで、釣りを控えました。雨上がりの綺麗な空に木曽駒ヶ岳が白い勇姿を見せてくれました。
朝ご飯を皆で頂き、再会を期して皆其々の帰路につきました。山水から国道迄の道のりには早春に可憐な黄色い花を咲かす福寿草が咲いておりました。