釣りキチの虫がムズムズと蠢いており、此の虫を鎮めるには再度の釣行しか無いと言う結論に至り、今週も三重県松阪市から木曽へと車を走らせました。
何処からかムスカリの種が鳥によって運ばれて来たのか分かりませんが、河原に沢山咲いておりました。ムスカリはネアンデルタール人が埋葬花に使った花として有名ですね。現在も棺を花で埋めて死者を送り出しますが、約4万年前にも死者に花を手向けていたのですから人の心は変わらないのです。日本人にもネアンデルタール人の遺伝子が受け継がれていると言うレポートも出てますので実に興味深い事です。
さて肝心の釣りの方ですが、本流はまだ早い
と思いながらダメ元とで入ってみました。本流の此の時期はアマゴも釣れますが、水通しの良い深瀬に限定されますので、何方かと言うとイワナ釣りが主体となります。本日はイワナ狙いで石の多い区間を選びました。
朝方一瞬雨が晴れました。流れは少し色が付いて増水してますね。重い錘だと根掛かりしますし、軽い錘だと沈み石の前で止められないのでポイント事に錘を変える必要が有る難しい釣りとなります。
セオリー通り手前から水通しの良い瀬を流しましても案の定アタリは出ません。やはり大きめな沈み石前後で仕掛けを止める釣り方しか無いと判断して大きめの丸い石の前で仕掛けを止めた時にククンと明確なアタリが出ました。流れが強かったので結構な引きです。タモに治ったのは本流らしい尺イワナでした。その後は3匹しか続かずにアタリが遠のきました。
やはり本流は餌が豊富とみえて魚が太く感じます。
雨で濡れておりますが、此方はまだ桜が綺麗ですね。
この後に毎年必ず春に魚がいる滝壺に行きましたが、どうやら今年はお留守のようでした。此の後に2箇所ほど行ってみましたが何も20cmを下回るサイズばかりでしたので、お元気にお帰り頂いた次第です。
命名、お留守滝です。
小さい川で魚の処理を済ませ、手を綺麗に洗って顔を冷水で清め、南宮神社に今年初めての参拝に向かいました。色々な釣り場近くの神社に参拝しておりますが、此の氏神様が最も神気を感じる神域です。
真新しい朱色の鳥居と玉垣が眩しく感じました。鳥居前で名前を名乗り一礼して右端から入ります。
以前に参拝した時に氏子の方から聞いたとおりで、本殿が柿渋で綺麗に仕上げられておりました。恐らくは何回も塗り重ねたと思われますが、拭き漆の様に自然な感じで実に綺麗な色です。なんでも南宮神社の神主さんが、此処は木曽川の上流にあたる土地なので合成塗料は使わずに自然の塗料を使ってほしいと願ったとの事です。水には罪穢れを祓い清める霊力があるとされておりますが、其処に自然界には無いモノを混入させるのを避けたと思われます。誠にもって頭が下がる御心掛けだと感服致しております。
氏神さまに昨年の御礼の意をお伝えしてから、今年も宜しくお願い致しますと祈りました。朝ご飯とお昼ご飯を兼ねた食事を車内で頂いて、松阪までの帰路に着いた次第です。