今期も残すところ数回の釣行となりました。当然のように今回も単独で何処にも寄らない弁当持参の一人旅です。出逢ったのは小鳥と鹿と無数の昆虫さんだけでした。
今週は一年に一度しか行かないと決めている河川に向かいました。場所は諏訪湖に流れ込む河川の上流です。少し脱線致しますが、フォッサマグナと中央構造線が『Tの字』に交わる国土要の場所に水が溜まり、湖となっているのが諏訪湖です。この地下深くに巣食う地竜に暴れられたら国土が崩壊してしまいます。其処で地竜さまを鎮める為に強力な四柱の神様で湖を囲む形となり諏訪大社が鎮座しております。四柱の神々とは大国主尊の御子神である建御名方神、奥様の八坂刀売神、元々諏訪に鎮座していた洩矢神、太古の神であるミシャグジ大神と言う神々の強力な霊力で世界的にも稀な大断層の接点を鎮めているのです。
朝方は曇っておりましたが、見事に晴れました。なんせ一年に一回しか入らないので、恥ずかしながら入渓点もボサに隠れて分からなかった状態です。
普段は水が少なく小さいアマゴが群れ動いておりますが、本日は昨今の大雨で水量が増えております。綺麗な景色でしたので写真におさめました!この景色については後述致します。
大水で餌が少ない状態にも関わらず、陸生の餌が多いのか魚がポッチャリしております。自己制限引数のアマゴを釣り上げだ時に、膝まで立ち込んだ状態で針を外し、半分ミミズが残った状態で針が水中を流れておりました。アマゴをビクに納め、ベストのポケットから仕掛け巻きをとりだして糸を手繰ってみると、何とイワナが千切れたミミズに食いついてました! 左手を水で冷やしてから魚を掴んで針を外し、そっとリリースしましたが、浮いてしまいました。仕方なく命を頂く事とした次第です。
今回、釣りの途中で不思議な感覚になりました。下から2枚目の写真ですが、写真の流れを前にした時にフッと水の流れ落ちる音や鳥の囀りが消えました。同時に何やら良い香が立ち込めて一段と川が輝きました。其の瞬間をカメラに納めたのが写真の光景です。この川は宮川と言いますが、御柱祭りで使われる大木は、此の川を必ず通らなくてはならないのです。御柱は神でありますので、神様が渡る川なのです。私が一年に一回しか通わない理由も其処にございます。今回の経験は数分ですが神聖な感覚でした! 諏訪の神々に感謝し糧を頂く事と致しました。
追記
何時も有難うございます。諏訪大社に纏わる話は余りにも膨大であります。今回は諏訪の神々について触れました。私は諏訪大社に対する研鑽をして20年以上となりますが、本当に奥の深い大社であります。練馬に神石神井と言う駅もございますが、諏訪にはミシャグジ神の総本社が鎮座されております。大国主尊と越の国の奴奈川姫との間に生まれた建御名方神や(2019 8月12日の糸魚川の翡翠を参照)、子孫が神長官として継続している洩矢神が鎮座されており、まさに日本最古級の大社なのです。いずれは研究した事をブログに記そうと思うのですが、何処から手を付けて良いか分からずに思いとどまっている状態です。