若い頃は待ちに待った千曲川解禁の2月16日以降の休日に勇んで出陣しておりましたが、最近は3月1日の木曽川解禁からの出動です。釣り仲間もとっくに齢50を遥かに超えて無理しなく成ってまいりました。個人的に若い頃の事を思えば馬鹿丸出しですが、解禁に信州白馬松川上流部の沢目掛けて雪中行軍する事1時間半でようやく辿り着き、川を見たら一面氷の川で釣りに成らず引き返した事や木曽で雪庇を踏み倒して荒神橋下の本流に首まで水没したり、恥ずかしい思い出は枚挙に暇が有りません。
解禁は深めのトロ瀬や落ち込みを釣るので、極稀に大物が出る場合も有る事を考慮し、トラディショナルな太めのラインを使います。ずっと同じラインを使用しておりますので各号数の限界値が長年の感覚である程度分かります。
ダイヤフィッシングのフロストン鮎を長年使用しております 最近パッケージが変わりました
父親の仕掛けを真似てロングライン使用時は4m、短いラインは一ヒロの長さで統一して、ポイントに合わせ適宜天井糸を使います。また仕掛け巻きは鬼印のソフト仕掛け巻きを使用しております。生産中止となった物も有り、販売店を探して買い溜め致しました。
鬼印仕掛け巻き 浮玉を収納出来る唯一仕掛け巻きです
糸を巻く時にヨウジを一本挟むだけで糸癖が付きにくくなります
ナイロン糸なので風邪を引かない様に乾燥剤を入れたマチ付きのビニールパックに並べて携帯致します
小さな封の出来るビニールパックは雨の日でも安心!
乾燥剤の周囲を袋が破れない様に丸くカット致します
携帯時はさらに大きなビニールパックで二重に致します
フロロカーボンラインを使えば此処までやる必要は有りませんが、一部の結び方を除いて結び目の強度が弱い事とナイロンの微妙な伸びに慣れてしまっているので仕方有りません。長年やってまいりましたが、仕掛けの強度は竿の固さとラインの強さと針の強度のバランスですね!良いと思われる最高のバランスを知るには、竿とラインと針を数種類使い、針のフトコロの開きも考慮して試行錯誤しないと分からないと思います。私の場合は年間せいぜい25日位の出漁なので其の都度考えてアレコレ試して納得行くまで時間が掛かってしまいます。然し其のやっと見つけた最高のバランスも肝心の竿が部品交換不能となる迄が有効期限です。そして再度理想とするバランスを求めて最初の段階である竿探しが始まるのです。仕掛け作りと保管に気を付ける理由と致しましては、釣り場で未知なる良型が来た時に後悔しない様なコンディションを保つ為です。私が仕掛け作りを始めると娘たちが『もう、そんな時期なんだ』と季節を感じるとの事で、父親として少し申し訳無く思った宵の口でした。
その2に続きます