みすゞかる 信州の釣り人

体重0.14tの釣り師ですので目立つのが悩みです。 今までは写真を撮って釣行日誌としてましたが今後はブログとして趣味の歴史探索や刀剣も含めて綴ってみます。

渓流解禁に向けての仕掛け作り その2

解禁に向けての仕掛け作りを進めております。私の仕掛けは浮玉と仲間内で呼ばれているフライフィッシングでいう処のインジケータの様な役割をする目印を使用しているのが特徴です。

此れが浮玉ですf:id:rcenci:20200121070409j:plain

社会人となった頃に釣宿で有名な木曽の旅館山水さんに初めてお世話に成り、浮玉が市販されている事を知りました。其れ迄は桐の木やタラの木で自作しており、根掛かりすると、そのままロストするのが悲しかったのですが、その後は製造している某有名老舗釣具店より直接購入したり、山水さんに行った時に買い付けておりました。ところが10年程前だと思いますが急に製造中止と成ったのです。昔の様に桐の木で自作致しましたが、発泡スチロール材とは使い心地が違いました。其処で様々な材料を見つけて試行錯誤を繰り返し、3年目に何とか納得のいく物が出来ました。某老舗釣具店では『鮎兵衛目印の丸』と言う商品名で販売されておりました。

浮玉は上下色を変えて装着致します。真ん中に通っているビニール管に糸を通して、上下をヨウジの先端を切ったもので固定致します。取り付けるのは0.3号以上のラインが好ましく、細糸を使う時は下にハリスを取り付けますが、私は極端な細糸は腕が悪くて使えません。風が強い時は2つとも沈めて流しますが、重りが軽い為に根掛かりするはずの無い仕掛けが止まった時が魚が咥えた時です。ヘチ際のボサ下を流す時や堰堤などの反転流が多いポイントは水中の浮玉がブイの役割をして魚の前まで餌を届けてくれます。また竿先で吊るす釣りでは無いので軽い仕掛けは根掛かりせずチャラを流れ、自分の竿の影で魚が逃げない利点がございます。最近急に目が老眼の呈を示し始めましたが、此の目印は360°どの方向からでも良く見えるので朝マズメのギリギリ見える時のチャンスを逃がしません。f:id:rcenci:20200121070901j:plain

大分上に位置確認の為の毛糸目印を取り付けます。これも沈める時がございますので沈みやすい様に上下に伸びる様に結び、下の部分は結目近辺にてカットしております。f:id:rcenci:20200121070732j:plain

添え糸8の字結びチチワ 鮎釣り名人の古川トンボさんの本で学んだのですが、チチワを作る時に添え糸を交えて8の字結びを行います。添え糸が緩衝材の役割をして此処からの高切れは絶対起こりません。f:id:rcenci:20200121070835j:plain

釣り師は其々己が創意工夫を凝らした仕掛けを使用していると思われます。どんな工夫された仕掛けを使おうが足場や水量及び流速、或いは獲物の大きさなど避けきれない事項によるラインブレイクは偶発的に起こり得る事は、致し方無い事だと考えます。
私も30年以上信州の川を巡り、お会いした釣り師の諸先輩より釣りに関する様々の秘訣を教えて頂きました。驚く様な内容も有って大変参考に成りましたが、話の根底には釣りを通して故郷の川と山に対して強く畏敬の念をお持ちであった事が印象に残っております。20代の頃を思い起こしてみると、周囲に先輩釣り師が数多く居た気がいたします。現在は自分が反対の立場となっておりますので次世代に恩返しを行いたいのですが、最近は若い釣り師どころか地元の子供すら釣り場におらず寂しい限りです。