金曜日の仕事終了間際、急にお酒が呑みたくなり、一部に声掛けするのも不公平と感じてしまい『本日予定の無い宣言』をした役職員を連れて最寄りの居酒屋さんに向かいました。最近の居酒屋は全国津々浦々のお酒を用意しているので、其の土地を想いながら頂けるのは有り難い事です。一時間半程皆で楽しい時間を過ごして帰宅致しましたが、少々酒量に物足りなさを感じた次第でありました。
一夜明けて土曜日は雪降りと成りました。信州人は雪なんて当たり前の事ですが、人生の半分以上を東京で過ごしている私には望郷の念を抱かせる雪です。有り難い事に今日は何も有りません!其処で休日の特権である昼間からの雪見酒と相成りました。お酒も好きなら酒器も好きで六古窯の酒器を順番に使ったり、父の使用していた磁器の酒器を気分に合わせて使用しております。
丹波焼の赤土部釉です 鉄分の強い化粧土を器面に塗り独特の赤茶色を呈する技法です私は燗酒を頂く時に使います
お気に入りの酒器で頂くお酒は格別です。娘二人もアルバイトに行きましたので、もう一本頂く事に致しました。しかし一本が二本、二本が三本....となる事は自明の理であります。
父の使用していた京焼の酒器です 写真では分かり難いのですが能面の白の様な深い白であり、外の雪景色に合わせました 肴は山牛蒡の漬物です
松城焼のお皿です 肴にと思って焼いた塩鯖の切り身を乗せてしまうと此の独特の青色が見えなく成りますので乗せる前に写した次第です
本など読みながら頂いていると、あっという間に時間は過ぎてしまい、佐久茂田井の名酒である御園竹(ミソノタケ)の一升瓶に残された酒量も減りましたので『おつもり』と致しました。更科に居た時は雪など特段なんとも思いませんでしたが、雪は良いものだとお酒で熱った顔に心地よい冷気を覚えて感じた次第です。