更科の自宅から千曲川の本流迄は指呼の間となります。当時の千曲川は水量も多く、様々な川魚が豊富に生息しでおりました。川漁師の方も多く居り、アカシアの花の咲く頃には風物詩の『つけば小屋』が河原に立ち並んだものです。
そんな川の幸が豊富な環境下におきまして、我が父と母は特に鰻に目がなく、何かの記念日には、母が地域に有る加藤鯉屋と言う川魚専門の鮮魚店から鰻を買って蒲焼にしておりました。
私の鰻捌きも母直伝となります。そんな訳で帰郷の折、母に何か食べたい物があるかと聞いた折は、決まって鰻と答えてまいります。
今年も帰郷した5月の連休に、母、小生、次女、妹夫婦の5人でドライブを兼ねて飯山市の『うなぎの本多』さんへ向かいました。過去も本多さんの記事を掲載致しましたが、此度も重複する事をお許しください。
本多家は有名な本多正純(ほんだ まさずみ)の家計に連なる一族です。本多正純は家康公の頭脳として活躍していた知将でした。写真は懐かしの真田丸に本多正純役で出演されていた名優の近藤正臣さんです。
近藤正臣さんは、アマゴ釣りの聖地である郡上八幡町に40年以上通い詰める釣り師でして、同じ趣味を持つ者として大いに好感を抱き続けております。
宮田釣具店の郡上竿や、郡上ダモ、または其の自然な釣り姿を見れば自ずと氏の技量が分かります。
飯山藩の重役となっておられた本多家は、廃藩置県の後で飯山の皆さまに美味しいものを食べて元気になって欲しいとの願いで此の店を始めたとの由来がホームページに載っておりました。私が贔屓にしない理由は見当たりません。
運転は妹が致しましたので、私は地酒で一杯やらせて頂きました。青釉の小皿に乗っている物は、季節の山椒の若芽を擦り合わせ、信州味噌と和えたものです。冷酒が止まらなくて困りました!
肝心の鰻重です。本多さんは割とあっさりした味付けとなります。勿論ご飯大盛りでした!
母と妹夫婦の喜ぶ顔を見ていると、此の後の会計の不安も消え去りました(笑)。次女も生意気にペロっと平らげておりました。
鰻の後は妹が歩いていける距離に有る地元の名店パティスリーヒラノに行きたいとの事でした。確かに此処のケーキは美味しいのですが、ほろ酔いの小生には、甘い物の想像さえも難しく、第二ラウンドは別行動となりました。
パティスリーヒラノは休日ともなれば、こんな山奥にも関わらず行列が出来る超有名店です。
名物のバナナボードです。
私は地元の地酒店に立ち寄りました。此方の田中屋酒造店は、銘酒『水尾』を醸す県内指折りの名店です。
特に幻の金紋錦と言う酒米で醸した純米酒は芳醇であり、尚且つ切れかある飽きの来ない飲み口となります。今宵は義弟とやろうと一升瓶を購入させて頂きました。
母と妹夫婦と次女は、美味しいケーキを食べてご満悦で車に戻ってまいりました。母も86歳になりましたが、可能なら後10年は連休に連れて来たいと願った次第です。
奥信濃である飯山は少し行くと有名な野沢温泉がございます。特に春は信州でも指折りの絶景が周囲を取り囲んでおります。お近くまでお越しの際は是非お立ち寄り下さい。