以前麻績村の聖湖畔に有る聖博物館の戦闘機について触れました。私が産まれる5年前から存在する屋外博物館です。麻績村とは、かつて朝廷に麻を献上していた事から『麻を積む』と言う地名になったと聞いております。現在の上皇陛下が皇太子の頃に御訪問あそばされた由緒正しい施設です。
聖湖は、かつて松本盆地と長野盆地を結ぶ善光寺西街道沿いの難所であった猿ヶ馬場峠(さるがばんばとうげ)に有ります。此の峠道はかつて武田信玄公の配下であった馬場美濃守信房によって整備されました。
馬場美濃は如何にも強そうです。
直ぐ上にはスキー場も有り、子供の頃は気の利いたレストランも複数有りました。本日は、其の聖博物館の屋外展示物をご案内致します。
訪問した時にはデゴイチの蒸気機関を整備員の方が動かしておりました。
此方は日本の航空自衛隊が初めて導入した全天候戦闘機のF-86D セイバーです。力強いシルエットですね。昔はコックピットに乗れた記憶が有ります。
此方はF-104Jスターファイターです。日本の航空自衛隊向けに1962年より178機が三菱重工によりライセンス生産されました。
説明書きです。最高速度がマッハ2と有ります。
前から見た光景です。痺れますね!
機首に装着されている槍の様なピトー管です。スピードなど、飛んでいる最中の機体状態を検出する為に必要な装備となります。
此の案内板には正直驚きました。スターファイターの翼前側の緑部分は、空気抵抗を極力受けない仕様の為、かなり鋭くて果物の皮むきが出来る程と有ります。鋭い刃が付いた大きなナイフのイメージですね。
此方は悲劇の最後を遂げた戦艦陸奥の主砲です。横で作業をされている職員の方々と比べてみると其の長大さが分かると思います。
ライフリング加工が砲身内部に切られておりました。砲身の中を前から見るなんて他では絶対に無理です。
陸奥の砲弾です。実に大きなものでした。現在の艦船は艦砲よりミサイルと近接防空システムが主体となりますね。
日本は第一次世界大戦後に立ち上げられた国際連盟に参加し、人種の平等を連盟憲章の前文に入れる事を提案し満場の喝采を受けました。其れを植民地支配で利益を得ていた米国や英国に反対され、更に疎まれた事が大東亜戦争の要因となった事は歴史的に明白です。
陸奥の艦歴が書かれておりました。私の生まれた歳に引き揚げられたと有ります。サルベージしてから信州まで運搬するには大変な労力と資金を要した事だろうと推測致します。
まだまだ有りますが、誌面の都合上この位にさせて頂きます。それに致しましても、信濃の山間に有る村立博物館に此れ程の歴史的な遺物を揃えた当時の関係者の皆さまの並々ならぬご尽力に敬意を表します。
其のおかげ様を待ちまして、現在を生きる我々が過去を忍ぶ事が出来、読者の皆さまにも広く知って頂く事も出来ます。正しく後世に残る偉業だと思います。