海の日を交えた7月の三連休は父の命日と重なり、毎年更科の実家に帰郷しております。妹夫婦と合わせて今回は下の娘も神戸から遥々来る事になりました。
娘は勤務の関係で連休中日の朝に到着致します。妹夫婦も更科に来るのは初日の昼過ぎになります。木曽から実家迄は約1時間の道のりとなります。
従って逆算すると、初日の土曜日は10時頃まで釣りが可能となりました。有難い事です。
本日は趣向を変えて霊峰御嶽山から流れ降る王滝川水系の河川に入りました。
渓友から此の川は下流域が良いと聞いたので今回初めての区間です。緩やかに見えますが、流れの押しは強く、スイカ大の底石が多く有ります。王滝川本流から300m程の位置となります。
釣ってみると、そこそこの型が釣れてまいりした。どうやら流れのヨレに潜んでいるみたいです。
150m程釣り上がり、左にボサが茂るポイントが有りましたので、ボサ際に仕掛けを入れてみましたら、自作の浮き玉目印がボサ際に小さく引き込まれたように見え、反射的に強く合わせました。
針がかりした魚はメッチャクチャ暴れ、愛竿は久しぶりに満月に近い状態となっておりました。馬鹿らしい話ですが、『やめて〜』とか、『そっちはダメ〜』とか一人で騒いでいる自分が滑稽でした。
しばらくのやり取りの末にタモに収まった魚は、明らかに尺を超えているワイルドなイワナでした。
私と同じでとっても太い身体です。後でノギスを使って実測したところ、胸ビレ部分の厚みが一寸を超えておりました。
雄イワナなので、下顎がしゃくれ初めておりますね。釣られずに秋になったら、恐らくアントニオ猪木状態だったと思います。
撮影用の魚板に乗せたら35cmでした。正直申し上げて、もう少しあると思っておりました。
大物を授けて頂いた事に対し、木曽川の龍神さまに拝礼し、御礼を申し上げた次第です。
あくまで個人的な感覚ですが、大型の渓流魚が遡上するタイミングは、梅雨時の大水と秋の産卵期の遡上時だと考えております。梅雨時の遡上は秋に比べて距離が短く、秋の様に上へ上へとは進まない気が致します。
私の中で梅雨時の遡上タイミングを測るバロメータが此のネムノキの花の状態になります。写真の様に美しい紅色の雄しべが総(ふさ)のようについてくると本番と捉えております。
魚を処理した水場の近くに、ひっそりと道祖神がございました。道祖神さまは『塞の神』です。
地域の境界に鎮座し、災いや疫病から地域を守る有難い神さまなのです。実は天津の神々が降臨するずっと前から我々を守っておられるのです。本州の中でも特に信州と上州(群馬)に多く鎮座していると柳田國男さんの本に有りました。
信州の中でも特に大岡芦ノ尻地区の道祖神は実に個性的です。地域の皆さまがお正月のしめ飾りなどを持ち寄って制作されております。恐らくは日々お守り頂いている感謝の思いが伝統文化として伝わっていると思います。長野市のHPより
そんな塞の神に、よそ者が此の地域で川の幸を頂いている事を奏上し、心から感謝の言葉をお伝えした次第です。