久しぶりに千曲川のイワナさん達のご機嫌伺いを思い立ち、金曜日の夜半から車を走らせました。千曲川水系は私が産湯を使った母なる河川なのです。
しかし....『渓流釣り銀座』とまで言われた千曲川上流からイワナが消え去り、連休にも釣り人の姿は有りません。変化に対応出来なかった大漁協の栄枯盛衰を間近に見れた事は、公私共々自らの戒めとなっております。
当日は神々しい朝焼けが出ておりました。
そんな千曲川水系でも往時の系譜を繋いでいる河川も有ります。今回は其のうちの一つである小河川の中流部に向かいました。入渓するのは6年ぶりとなります。
入渓路には季節を告げる蛍袋の花が咲いておりました。
お目当ての川は蜘蛛の巣だらけの凄い薮沢です。防虫スプレーを全身に吹き付けて入りました。
仕掛けは全長50cmの薮沢仕様です(笑)。此の仕掛けでイワナをかけるとスリル満点なのです。
左の真ん中奥のつまらない落ち込みで本日最大のイワナが食ってまいりました。
千曲川水系らしいワイルドな天然イワナが揃いました。此の顔付きが他の水系とは違うところです。千曲川の龍神さまに感謝の拝礼を致しました。今夜はイワナ御飯にイワナの刺身にイワナの骨酒に決めました。
昔の写真ですが、旅館山水の親方が元気なの頃に振る舞ってくれたイワナの刺身です。いつか此の様な盛り込みが出来たら良いのですが、何回やっても道は険しく遠く感じております。
帰りに氏神さまに参拝致しました。此方の社は古い諏訪神社です。
諏訪の神さまは建御名方命(タケミナカタノミコト)と太古の神さまであるミシャグジの大神です。建御名方命の母神さまは越の国(新潟県糸魚川市)の女王である奴奈川姫命で有り、父神さまは出雲の大国主命となります。
持田大輔先生の描いた勇壮な建御名方命です。
越の国から諏訪迄の道すがらの為か、北信地方から上田市までは諏訪・出雲系の神々を祀る神社が大半を占めております。特に上田市におきましては、二百余の神社において、九割以上が諏訪・出雲系の神々を祀っております。蓼科、佐久などの地名も建御名方命の御子神さまが開拓した事により地名となっております。
つまり、古代における信濃の北半分は諏訪・出雲系とみて間違いないと思います。また、すぐ横の安曇野には磐井の乱で朝廷軍をコテンパンにした八女の大王(オオキミ)の血を引く子孫と安曇族の末裔が住み暮らしており、海神である綿津見命を祀る穂高神社が存在します。つくづく信濃は古代の大和朝廷が苦労した土地柄なのです。

出雲系の神社は柏手を4度打ちます。作法としては『二礼四拍手一礼』となるのです。参拝した社の御祭神は諏訪大明神であり、大国主命直系の出雲系ですので、作法に則っとり拝礼を行い、今日も大自然の恵みを授けて頂いた事に対し、感謝の言葉を奏上した次第です。