みすゞかる 信州の釣り人

体重0.14tの釣り師ですので目立つのが悩みです。 今までは写真を撮って釣行日誌としてましたが今後はブログとして趣味の歴史探索や刀剣も含めて綴ってみます。

木曽川 風薫るイワナとアマゴ釣り

 今週は春爛漫の木曽川に釣りに行ってまいりました。二十四節気のなかで4月と5月の間を立夏と言いますが、立夏の木曽は山の若葉が芽吹き、山桜が咲き誇り、川縁には薫風が柔らかくそよぎ、一年のうちの一瞬しかない美しい時期なのです。私は此の時期の木曽釣行を毎年楽しみにしております。

目的地の河原には山吹の花が薄緑色の若葉の中で一面に咲き誇っておりました。f:id:rcenci:20250427081736j:image

今年の冬は寒かったせいか、例年より芽吹きが遅れております。後2週間もすれば、水彩絵の具で描いた様な柔らかいパステルカラーになるでしょう。f:id:rcenci:20250427081746j:image

今日は釣り仲間の1人が、明日は親戚一同が集まるので15匹は確保し、美味しい木曽の渓魚を身内に食べさせてあげたいとの話をしておりました。此の様な要望が有ると釣り師は俄然気合いが入ってしまいます。


今回は木曽福島に有る足湯から本流に入り、其のまま釣り上りました。まず、軽いオモリで中層から上層に居るアマゴを狙います。一番良い流れに真っ先に投餌するとキュっとアタリが有り、木曽らしい太い本流アマゴが釣れてまいりました。其の後は底石や岩盤の配置を見ながら何時ものイワナ釣りです。

大物は来ませんでしたが、ツ抜けと成りましたので、ポイントを変える事に致しました。『ツ抜け』とは釣り師の隠語でして、一ツ、二ツ....と数字の九ツまでは『ツ』が着きますが、10匹になると『ツ』が抜ける事から其の様に表現致します。素直に10匹と言わないのは、古の釣り師の洒落っ気ですね。f:id:rcenci:20250427081826j:image

木曽町新開地区の木曽川沿いに鎮座する荒神社です。此の社の由来として、平安末期の武蔵国(現在の埼玉県比企郡)てで勃発した大蔵合戦において、父を殺された幼き駒王丸を敵方の斎藤実盛が不憫に思って匿い、木曽に勢力を持つ中原兼遠公の元に送り届けました。駒王丸は兼遠公に養育され、やがて元服し、名を木曽次郎義仲と改めたのです。其の元服の際に播磨国の新十郎と言う人物が、瀧倉三宝荒神を背負い、この地に祀ったと伝えられております。f:id:rcenci:20250427081932j:image

此の荒神社の真向かいに荒神橋が架かっておりまして、其の下の本流は当たり外れこそ有りますが、過去に良いイワナが釣れた事を思い出し、早速車を走らせ向かってみました。

此のポイントは3年ぶりです。以前とは大分流れが変わっておりましたが、此のポイントでは、最大9寸までの良型イワナが竿を絞ってくれました。イワナは全部で7匹なので前の分と合わせ充分でした。f:id:rcenci:20250427081949j:image

魚を処理する小河川に到着すると、今も盛りのハナモモが咲き誇っております。此の下で魚の処理をするなんて、とても贅沢な話でした。f:id:rcenci:20250427081900j:image

青い空の下、右下に清い神水が水飛沫をあげて流れ降り、土手の斜面には黄緑色の若草が今も盛りに生い茂り、其の若草を掻き分ける様に水仙の花が花弁を開いて天空を仰ぎ、上からは麗しいハナモモが枝垂れごころで降りている景色です。渓流釣り師が残雪の多く残る季節から待ち焦がれる景色が正に此れなのです。こんな素晴らしい情景を我々に見せてくれた木曽川龍神さまに心から感謝致しました。f:id:rcenci:20250427081841j:image

後は道の駅木曽福島で朝ごはんバイキングを頂戴し、権兵衛トンネルを抜けて中央自動車道に入り、諏訪サービスエリアを目指しました。

目的は此処です。諏訪サービスエリアには上りも下りも温泉が備わっております。泉質は弱アルカリ性単純泉でして、疲れた身体をフワッと包み込んでくれるような感じです。木曽にも温泉は沢山有りますが、本日は日帰りなので此方を使いました。f:id:rcenci:20250427082049j:image

心地よい疲労を温泉が更に癒し、更に熱った身体に諏訪湖を渡る薫風が実に心地良く、2時間ほど車中で仮眠を取り、帰路についた次第です。