松代焼の唐木田窯さんへ昨年の夏に訪問し、数種類の作品を購入致しました。其の時にトルコブルー釉を使用した作品を始めて慧眼し、さながら海辺の砂浜に蒼い波が打ち寄せる様なコントラストに惚れ込んでしまったのです。此処で紹介するトルコブルー釉の作品とはジャンルが違いますが、松代焼とは真田家の城下町である松城で焼かれていた陶器です。
篠ノ井の美術教諭であった故唐木田又三先生が一片の陶片から失伝していた松代焼を研究し、見事に往時の松代焼を復活させました。その後も青磁など色々な技法を研究されて秀逸な作品を生み出した故郷の偉人で有り、この技法は当代の伊佐男先生に引き継がれたのです。
私は三重県松阪市に単身赴任の身なので再度訪問する機会がなかなか取れません。其処で何とか少しでも良いので此の郷里の名品を広めたいと考え、私が所長を務める店舗の社員と社員の奥様に誕生日プレゼントを渡す名目で唐木田窯さんからトルコブルー釉の作品を定期的に購入する事と致しました。
前回に引き続き二回目の購入となりますが、今回3ヶ月分の商品が唐木田窯さんから到着しました。
一輪挿しです。 コレは場所を選ばずに季節の花を飾れますね。冬はよりは夏が似合いそうです。
使い易そうなタンブラーです。
此方はビール用でしょうか?
内側の景色はまるで小宇宙のようです。
全く関係ない馬鹿らしい話ですが、私は杉山清貴&オメガトライブを連想させます。サマー.サスピションは私にとって懐かしい曲であります。
此方は六角小鉢ですが、何を盛り付けたら映えると思われますか? 考えるのも焼物の楽しみの一つです。お酒のお供に胡瓜と大根の糠漬けやポテサラなど如何でしょう。
此方は八角小鉢です。六角とは大分雰囲気が違います。刺身皿やサラダボウルとして重宝しそうです。夏に冷たいバニラアイスクリームやゴールデンウィーク明けに収穫される新鮮な苺なども恐らく映える事でしょう。
こちらも同じ八角角鉢ですが、角が取れた縁起物に仕立てておりますね。白身のお刺身に映えそうです。そう言えば昔購入した中深皿に娘がオムライスを乗せておりましたが、卵の黄色とケチャップの赤が良いコントラストになっておりました。以外と和室にも合う事が驚きでした。
唐木田陶園の二代目である唐木田伊三男先生はトルコブルー釉は銅の織りなす色であると仰っておりました。私は思わず『銅って、銅メダルの銅ですか?』と聞き直してしまいました。
仕事仲間に取っては押し付けがましい振る舞いとなっているかも知れません。しかし郷里の土と火と職人の技の成し得る美しい青色の陶器が我が仲間の家の食卓を飾り、仲間と其の家族の日常に彩りを添える事を切に願う次第です。