久しぶりに千曲川水系にまいりました。意地悪なもので雨が降らなくて超渇水が続いていたみたいです。ところが有難い事に朝方に少し雨が降ってくれました。水嵩が増える迄とはいきませんが、千曲川の龍神さまが降らして頂いた雨だと思います。
小鬼百合が綺麗に咲いておりました。
小さい頃に祖母から鬼百合と小鬼百合の違いを教えて貰い、『小鬼』と言う響きが愛らしくて好きでした。因みに茎に焦茶のムカゴが出来ているのが鬼百合で、ムカゴが無いのが小鬼百合です。
今回は減水と言う事も有り小沢に入る事に致しました。昨年までは千曲川に通っておりましたのでポイントは知っております。しかし川に入ると今回は減水でポイントの体をなしておりません。しかし岩の隙間から何とか2匹のイワナを引き出しました。
8寸5分の良いイワナでした。
普段より20cmくらい水量が減って撮りますが、釣れたのは此のポイントです。手前の石の中に目印が引き込まれました。
こちらはヘラブナの様に背張です。こんな体で岩の隙間に居るなよと思った次第です。
この後は上流に行くほど水は細くなってしまい、小ヤマメを釣っては放しを繰り返しておりましたが、リリースした小ヤマメが浮いてしまい、止む無く魚籠に入れたのを契機に退渓しました。
少し車を走らせて昨年までは通い詰めた杣添川の中流部に向かいました。空がにわかに曇ったかと思うと、水神さまの御利益である雨が降ってまいりました。車での移動時に有難い恵みの雨が降が降ったのです。ワイパーを15分ほど使うくらいの雨でした。
昨年撮影した杣添川中流へ通じる道です。石長比売(いわながひめ)が鎮護する八ヶ岳が懐かしいですが、昨日は思いっきり曇になって見えませんでした。
現地に到着すると雨が止みました。奇跡にも近い偶然に思わず天に向かって御礼申し上げた次第です。川に降りてみるとチョッピリだけ濁りが入ってます。早速餌を投入すると、心地よいアタリが出てくれました! 私の餌を咥えてくれた魚は見事な尺上のイワナでした。オマケに直ぐ上の淵でも塩焼きサイズが3匹出てくれました。なんと落ち込み2つの遡行距離5mです。此の時は携帯を車に忘れてしまい、釣り上げたばかりの画像がない事をお詫び致します。
自己制限匹数を数え間違えて超えてしまった事と恵みの雨の恩恵に甘え過ぎては失礼に当たると考えて竿を仕舞う事に致しました。
車に戻って携帯を取り出し、さっそく白っぽくなる前に杣添川のイワナを撮影致しました
南牧村の千曲川沿いに有る湊神社の水神さまである岡象女命(ミヅハノメノミコト)に拝礼し御礼申し上げました。
この後は母親の実家である蓼科町に向かいました。久しぶりに身内が集まっての食事会の為です。また本家の叔母ちゃんが望月にある川西赤十字病院に入院しているので、皆で病院に行ってリモートお見舞いを致しました。実を申しますと、この川西赤十字病院は私の生まれた病院です。今回の行ったリモートお見舞いは実に恐れ入った仕組みでした。
一通り終わって更級に帰り、夕ご飯を食べている時に蓼科の親戚からお裾分けしたイワナの塩焼きの写真が送られてまいりました。
山野に囲まれた信濃において、川魚は貴重品でした。ここまでキレイに食べて貰ったらイワナも、リリースしたら浮いてしまった18cmのヤマメも本望だと思う次第です。どうやらヤマメは骨まで食べてしまったみたいです。こう見ると渓流釣りは身内の団欒にも一役買っておりますね。