みすゞかる 信州の釣り人

体重0.14tの釣り師ですので目立つのが悩みです。 今までは写真を撮って釣行日誌としてましたが今後はブログとして趣味の歴史探索や刀剣も含めて綴ってみます。

夏休み 帰省と迎え盆の準備

今年は夏休みを8月11日から8月16日迄の6日間に渡って取らせて頂く事になりました。更級を起点に釣りざんまいと行きたいのですが、我が家には家訓が存在しているのです。先祖が残した覚書の他にも簡易な口伝で伝わっている事柄も幾つが存在致します。口伝の一つに『迎え盆から送り盆までは殺生を禁止する』と言うモノがありますが、此れは日本全国共通だと思います(違ってたらゴメンなさい)。もう一つは更級を含む北信(北信濃)の民間伝承ですが、石の扉(いしのと読みます)の日(現在では8月1日の事)も殺生は禁止と伝わっております。

お雪の幻 円山応挙 Wikiより 
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幽霊の『お雪さん』は知りませんが、お盆の期間に遺伝子がつながる先祖が家に戻って来てくれる事は子孫にとって嬉しい事です。

お盆は先祖が家に戻る為に、小さい生き物に乗って来ると言われており、其の乗り物である小さい生き物の殺生を行わない様にする事に対しては説明の必要は無いと思います。もう一つの民間伝承として伝わっている『石の扉』については少し話をしてみます。『石の扉』の日には必ずお墓の掃除を朝から行います。そして母は朝から硬めのオヤキを焼いて仏壇に供えるのです。この日は料理が苦手な人用に地元スーパーにオヤキが沢山売られてます。なんでも此の日は地獄の釜の蓋が開く日であり、溢れ出た亡者が、あの世とこの世の境にある石の扉の前まで来た時に、自分の血の繋がっている子孫の供えたオヤキを投げつけて扉を壊し、お盆に各人の家に帰る道のりにつく日であると伝わっているのです。当然ですが私も父の教えを墨守し、小さい頃から石の扉の日と迎え盆から送り盆までは絶対に釣りに行っていないのです。そう考えると私の釣りの出来る日は8月12日の1日のみと成ります。

本日の朝5時30分に三重県松阪駅を出て、お昼前に最寄駅である長野県の篠ノ井駅に着きました。1週間ほど前の事ですが、妹との電話の中で『ねぇ! お兄ちゃん ラザニアの美味しい店が有るのよ! 其処のラザニアはとっても大きいから、絶対気にいるわよ』との話が有り、食いしん坊な私は『なに〜巨大なラザニアだと〜 そりゃ良いじゃないか』と即時承諾してしまったのです。


上信越道の上田.菅平インターの近くで、菅平高原に登る途中に其の店は有りました。我が妹は結婚まで更級に居りましたので地元に詳しくて助かります。義弟も良い男で本当の弟の様です。
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さっそく冷たいヤツを3杯ほど頂きました。オーダーは妹に一任致しました。
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最初は下の円が直系一尺で高さ1尺一寸のサラダです。『カブトムシじゃあるまいし、こんなに野菜ばかり食えるか〜』と言っておりましたが、あっと言う間に終わりました。
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こちらが此の店の名物であるラザニアらしいです。
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特大ラザニアが2つ、他に2〜3人前のパスタを2つ出てまいりましたが、余りの美味しさに驚きました。流石は三国軍事同盟の一角の国で醸成された料理です....見事な量と味でありました。

家に帰ってお風呂に入って一休みした後は、兄弟でお盆の御棚を飾ります。奥座敷の床間に飾るのですが、コレが結構大変なのです。

出来上がった御棚です。 
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祖父も古い家にあった床間の盆飾りを小さい頃から見ていたと言っておりましたので、我が家では古い習慣みたいです。13日の迎え盆には盆提灯を灯し、ご先祖さまに御酒と御馳走をお供えします。更に当日は沢山の花が左右に飾らるのです。

此処からやっと釣りの準備です。更級用の渓流竿と魚籠と餌箱とタモ網やクーラーを取り出し、軽く清めてから車に詰め込みました。後はオニギリを母親に握ってもらって準備完了です。

松阪に転勤してから一度も千曲川には行けなかったので楽しみで仕方ありません。今晩いよいよ出発致します。東京にいる娘2人は迎え盆である13日に新幹線で更級に来る予定になっております。