みすゞかる 信州の釣り人

体重0.14tの釣り師ですので目立つのが悩みです。 今までは写真を撮って釣行日誌としてましたが今後はブログとして趣味の歴史探索や刀剣も含めて綴ってみます。

木曽川 ヒレ丸イワナ襲来後の尺一寸

今週は台風が来てましたので諦めておりましたが、不思議ない事に直前でルートが変わったのです。月曜日から天気予報を携帯に穴が開くらい見ておりましたが、此のくらいの雨なら大丈夫だろ〜と思って勇んで出発致しました。

黄金色の稲が広がって美しい光景です。
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朝一番で狙った本流に入りましたが、見事な迄のノーヒットでしたので野上川と言う支流に入りました。20cmくらいの綺麗で美味しい魚を今晩の酒の肴にする事が狙いです。ところが成魚放流でもあったのでしょうか? 胸ビレが無くて尾ビレが丸い魚ばかりのオンパレードです。好みにもよる事ですが、私は自然を頂いている気がしないのでリリースしております。しかし其の釣れっぷりが半端じゃありません! 型も良くて入れ食い状態なのです。

あっと言う間にミミズが終わってしまいましたので、車に予備のミミズを取りに行きました。釣り上げだ全ての魚がヒレ丸なので、私のビクは空っぽのままです。また戻るか否かで少し考えましたが、もう少し上の高い堰堤を攻めてみる事にしました。
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目当ての高い堰堤は夜半からの雨で結構な水量でしたので、少し重いオモリを付けて戻り波に入れました。すると『グ〜』と引き込む大物のアタリです! 針掛かりした後は物凄いスピードで暴れ回っておりましたのでアマゴかな? と思いましたが、浮いて来た魚は大きい顎のしゃくれた天然の雄イワナです。慎重に寄せてタモ入れ致しました。さっきまでのヒレ丸君とは全く違う容姿で野生を感じます。

木曽の秋イワナに相応しい風貌でした。
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昆布でしめてお刺身で頂きます。
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落ち口の肩で美味しろうなアマゴが釣れてくれました。
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今度は瀬で同型のアマゴです。
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此処でアクシデントが起こりました! もう一つ上の堰堤に行こうとした時、不覚にもバランスを崩して水中の沈み岩にフライングエルボーをかましてしまいました。何時もの事ですが岩には勝てません! 肘を強かに打って木曽の清らかな水流を左半身で体験させて頂いている時に、餌箱の蓋が開いて残りのミミズがドンブラコッコと流れて行ってしまったのです。やっと調子が出て来たので残念でしたが納竿と致しました。

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良いイワナを釣らせて頂いた御礼をしようと南宮神社に向かいました。以前の参拝時にお会いした氏子の方が、本殿を柿渋で塗ると言っておりました。どうやら其れが完成した様であり、実に見事な色合いとなっておりました。作法通りに心を込めて参拝させて頂きました。何時も思う事ですが、神域は小雨の時が特に美しく清やかに感じます。

鳥居も立派な鳥居に変わっております。
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トイレも白木でリニューアルされてました。綺麗過ぎてトイレには見えません!
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男子トイレの表示は義仲公でしょうか。
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だとしたらコレは巴御前ですね!
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魚の処理を済ませて権兵衛峠の広いパーキングに車を止め、下の娘が作ってくれたお弁当を車中で頂きました。その後は何時も通りに眠気に襲われ、2時間半ほど仮眠をとりました。少し前は車中で寝ていると、冷房をかけているにも関わらず大汗をかいておりましたが、昨今は涼しくて熟睡度もアップしております。目が覚めて車外に出て一服していると、山々は秋湿りの雨でモヤが立ち込め、とても幻想的な光景である事に気が付きました。余りの清けやかさに深く深呼吸をして木曽を後に致しました。

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