みすゞかる 信州の釣り人

体重0.14tの釣り師ですので目立つのが悩みです。 今までは写真を撮って釣行日誌としてましたが今後はブログとして趣味の歴史探索や刀剣も含めて綴ってみます。

千曲川 イワナ釣り  曇りのち晴れ

夏の渓は体力の消耗が激しく疲れやすいのは私だけでましょうか、恥ずかしながら私は普通の人の2倍ほど重力が掛かっておりますので運動量も2倍です。夏は其の分熱量も上がり、渓友に言わせると『雨...降ったっけ?』と聞かれるほどに汗をかきます(反対に冬は最強です)。前向きに考えれば地球の自転は1日で一周なので24時間で約4万キロ....つまり時速1700kmでぶん回されているのですが、地面に足がついている喜びを人の2倍感じている幸せ者とも言えます(トホホ)。

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愚痴は此のくらいにして本題に入ります。最近は木曽まで行く意気地が無くて今週も千曲川水系にまいりました。先週より水量が落ちて水色も良い感じですが、掛かる魚が小さくリリースを繰り返しました。何時もの堰堤が現れたので少し錘を重くして底を流すと抑え込むアタリが出てやっと9寸が釣れてまいりました。今回も車に携帯を忘れてタモ入れ直後の美しい魚体を撮影出来ず無念です。また本来ならば立派な尺モノの時期ですがポイントを読み切れて無い己のウデが悔やまれます。帰りに川通しで戻っているとリリースした小さいのが浮いており、自己制限引数超過ですがキープ致しました。
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昨年撮影した大物ポイントの流れです。
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少し早めに終わったので最近足が遠のいている川上村内の偵察に行ってみる事と致しました。現在は『朝取りレタス』の最盛期です! 夜中に投光器を使ってみずみずしいレタスを収穫して居ます。個人的にもここのレタスは日本一だと思いますが、生産量も日本一との事。レタス長者は年収2500万以上で5000万以上の農家も多いとの事でした。お目当ての河川は変わりなく壊れておりました。畑に乗り入れる運搬車が普通に道路を走りますので必ず車が塗装でもしたかの様に薄い泥が満遍なく付着し帰宅後の一手間を増やして頂いております(笑)。
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磐長姫のお住いになる八ヶ岳は本日も厚い雲に覆われておりました。
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川上村のシンボルである男山は山頂のみ御出現頂いて出迎えてくれました。
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川上村には縄文時代中期の集落が点在しております。中でも大深山遺跡は日本最高地点の遺跡であり、多くの出土品が発掘されてます。数ある出土品の中で私が一番興味を持ったのは長野県宝に指定されている人面香炉型土器です。

川上村文化財センターhome pageより
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香炉形土器は縄文時代後期に多く制作されたみたいです。香道で使う香炉に良く形が似ているので香炉型土器と命名されたとされてます。使い方は全くの不明で生活に使用された物でなく、祭司や呪術を目的として使用された物だと推測する識者が多いとの事です。川上村に降りるところに野辺山高原が有り、其処には国立天文台宇宙電波観測所が有ります。野辺山高原にお泊まりの方で幸運な方は満天の星空をご覧になった方がいらっしゃると思いますが、星が落ちて来そうなくらい夜空いっぱいに煌めく星の世界が広がります。私も中学生の頃に天の川というものを野辺山で初めて慧眼致しました。さてこの人面香炉型土器ですが、はたして人面なのか宇宙人のマスクなのか分かりません。しかし人面でも宇宙人のマスクでも何で燃やしたのか?....色々な妄想が広がってしまう県宝です。この人面香炉型土器や出土した多くの土器は川上村文化センター内にある展示室でご覧になれます。

亡父から聞いた話だと川上村はイワナの宝庫で昔は手掴みでイワナが獲れたと聞いてます。数千年前の縄文人もきっと千曲川の豊富なイワナを食料にして周囲の山々を眺めていたと思います。此の雨雲もやがては晴れる様に疫病も晴れて退散してくれる事を磐長姫に祈念しながら川上村を後に致しました。