みすゞかる 信州の釣り人

体重0.14tの釣り師ですので目立つのが悩みです。 今までは写真を撮って釣行日誌としてましたが今後はブログとして趣味の歴史探索や刀剣も含めて綴ってみます。

枯れ木に花を咲かせた職人の知恵

梅が良い香気を発して綺麗に咲いております。もう少し季節が進むと桜の季節ですね。昨年のお花見は緊急事態宣言中で自粛しておりましたので車から眺めるだけでした。桜吹雪のもとでの桜酒は格別ですが、今年はどうなる事かまだ先が見えません。

そんな中で素敵な買い物を致しました。陶磁器の町岐阜県多治見市に在る『丸モ高木陶器店』さんが売り出している『冷感桜』と言う白平器です。多治見市は1300年以上も継続する美濃焼の一大産地です。この杯は友人から教えて貰い、商品説明を見て即一目惚れしてしまい購入致しました。

通常だと白地に枯木の絵が施されているだけです。大きめな杯でコレだけでも私はけっこう好きなデザインです。
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此処に冷たい冷酒を注ぐとアラ不思議!枯れ木に桜が満開になりました。
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正確には17°以下のお酒を注ぐと満開の淡いピンクの桜が咲く仕掛けです。どの様な釉薬を使っているのかは分かりませんが、何とも言えず雅な仕掛けです。満開の桜が咲く杯を飲み干すと暖房の効いた部屋では直ぐに桜が散り、再度杯に冷酒を注ぐと満開になります。買ったばかりの時は桜が浮き出るのが楽しくて飲み過ぎちゃいました。流石歴史の在る美濃焼の本場だと思います。

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刀の姿なども時代における戦の様式を反映して姿が変わって来た様に優れた日本の職人さんがコロナ禍の時代に合わせて生み出した逸品だと思います。この様に今までも時代に合わせて新しい物が生まれて来たと考えると実に感慨深いモノがごさいました。因みに今晩の晩酌もすすんでしまいました!