みすゞかる 信州の釣り人

体重0.14tの釣り師ですので目立つのが悩みです。 今までは写真を撮って釣行日誌としてましたが今後はブログとして趣味の歴史探索や刀剣も含めて綴ってみます。

じっと我慢の子であった

かなり昔の話ですが笑福亭仁鶴大塚食品のポンカレーのCMで『子連れ狼』の拝一刀役をパロディーで演じ、当時3分間温めて作るボンカレーが温まる迄を待つ息子役の大五郎に『3分間待つのだぞ』と言い、ナレーターが『じっと我慢の子であった』と言い放つシーンが有りました。 

Wikipediaより
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渓流釣り師は川に行かないと釣りが出来ませんので待つ事3分どころではなく解除の日を首を長くして待っております。同じ会の渓友からの誘いも有りますが、『医は仁術なり』を体現している医療従事者の皆様や自分から選んだ道とは言え経営難に陥ってる自営の皆様の苦境を思うと趣味の一つが出来なくても決して不平不満を言えたモノでは有りません。今の世の中は業界のガリバーであるトヨタ自動車の豊田社長がコメントで『リーマン以上の危機』と言わしめた一寸先は闇の現状なのですから誰が予想して行動しても手探り状態ですね。今回の様々の出来事から個人も法人も『転ばぬ先の杖』という江戸時代から存在する言事が如何に大事であるかを痛感致しました。不憫に思うのは来年以降の就職氷河期を迎える学生さん達の事ですね。私は何の力にもなれませんが、就職活動で職場を訪れる学生さんと話すと、学生さんの『目』がキラキラと輝いており、其の『目』には無限の可能性を感じます。是非日頃から自分の進むべき道を見定めて頑張ってほしいと思います。

そんな訳で今回も過去20年以上続けた釣行日誌からの紹介とさせて頂きます。今回は今迄入った事が無く2014年に初めて入った千曲川支流の中でも海尻上で本流に合流する湯川の支流牛首川の釣行記を綴ってみました。

魚の写真では無く申し訳ありません。f:id:rcenci:20200516210313j:plain写真には2014年4月14日とございますが、肝が潰れそうになる程ビックリした瞬間なのです。金曜日に会社が終わってから車を飛ばして目指す湯川に入る道沿いにある灯明の湯より少し上に翌朝到着致しました。初めてなので明るくなってから入渓点を探そうと考え、車中にて窓を開けてタバコを楽しんでおりました。当然外は真っ暗ですが、突然窓から出した右手にドサっと何か落ちてまいりました。辛うじてタバコは掴んでましたが暗闇の中で何が落ちた辺りに生き物の気配が致します。其処で急いで車内灯をつけて確認したのが此の山鳥です。いきなり下から木の上に煙草の煙りが立ち上りビックリしたのかは分かりませんが間違いなく落ちて来たのは事実で、目をキョロキョロさせている処を写した写真です。5分程したらヨレヨレ歩いて飛び立って行きました。山鳥は最高に旨いと聞いてましたが、其の愛らしさ近くで見ると、其の気には成れませんでした。お茶目な山鳥さんには無事に子孫を残してほしいと思いました。因みにこの時は入渓点を探すの事が叶わず、杣添川下流部に入りました。結構良い型が出てくれました。

此れは先程と同じ2014年の5月11日とございます。f:id:rcenci:20200516210150j:plain再挑戦した牛首川の上流での釣果です。牛首川は下流部が酸性の岩盤層を通る事で下流部に魚は住めません。然し上流部にはイワナが生息しております。地図を頼りに入渓点を探す事1時間半、やっと安全そうな区間を見出しました。河原まで山を下って、いざ実釣開始と成ったのですが、この日に限って仕掛けとエサを車に忘れてしまいました!0.14tの私は入渓点探しと崖の降りで大腿四頭筋とヒラメ筋が悲鳴を上げている事に気が付いておりましたので、車に戻る選択肢は無視して、ベストに入れたままのテンカラ毛針を取り出し、天井糸を繋いで即席のテンカラ仕掛けを作りました。糸は巻きクセがついてテンカラ針がベビースターラーメン状のラインの下に付いている状態でした。其処で川の水に浸けて伸ばす作業を繰り返し、やっと使える状態となったテンカラ仕掛けを使っての釣りと成りました。竿はダイワ流覇7.1mですので提灯毛針しか道は残されておりませんでした。然し....此れが大当たりでした! 短い区間で25匹以上のイワナが掛かりたった一個の毛針が高い枝に絡みロストする迄に充分に楽しませて貰いました。此の時は数釣りをしておりましたが、此処のイワナは貴重なので4人家族で2回分の8匹だけ持ち帰らせて頂きました。

此の写真は湯川が合流する本流に入った時のモノです。f:id:rcenci:20200516210215j:plain大渕のバックウォーター状のポイントでしたので得意の釣り方でした。長竿にロングラインで手前側から流したまひたら正体不明の大物か掛かり竿が伸されてラインブレイクしてしまいました。釣行日誌にはヨシの根に躓いたと有りますが下手の言い訳です。気お取り直して釣れたのが写真の魚でした。泣き尺も出ましたが、其の時は未知の大物に心惹かれたと記されております。

最近運動不足のせいか分かりませんが、情けない事にギックリ腰になりました。初めての経験でしたが動けない自分が情けなく感じましたが、痛みには叶いませんでした。早く山に入って適度な運動がしたいモノです。今はもう山ウドの時期なので初物を頂けないのが残念です。
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