みすゞかる 信州の釣り人

体重0.14tの釣り師ですので目立つのが悩みです。 今までは写真を撮って釣行日誌としてましたが今後はブログとして趣味の歴史探索や刀剣も含めて綴ってみます。

刀剣仲間が保有する短刀

同じ趣味を持つ仲間が居る事は本当に有難い事です。最初の入りは半ば強制的....かも知れませんが、今となっては私より研究熱心となりました。友人は瀬戸内周辺の海賊を祖先に持つ血筋で有ります。海賊と書くと乱暴に聞こえますが、仕事も仕事以外も人格が素晴らしく信頼するに足る人物です。そんな朋友の最初の一口は新々刀の短刀でした。刀工の本名は川井幸七郎と言い、大和郡山藩士であり、有名な11代和泉守兼定実弟となります。銘には平安城住大隈守廣光と切ります。

地鉄が良く練れております。
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小沸出来の直刃で帽子も品良く返ります。
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上から下まで破綻の無い少し深めの匂い口です。
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黒漆家紋闇蒔絵鞘龍図金具小さ刀拵えが付属致します。何処の白金師の作か分かりませんがハバキの玉鑢がとても美しく感じます。
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小柄の彫物も見事です。魚子打ちの下の部分が擦り減っており、実際使われていた跡が伺えます。
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友人の家の守り刀として現在は保管されております。新撰組の隊員からの作刀依頼を受けたと伝わりますが廣光さんも兄の11代和泉守兼定さんも廃刀令の後は御苦労された事だと思います。お二人とも国家の大きな分岐点と成った時代に一役を担った事は疑いの余地は有りません。この後に時代は偉大な明治に移ってまいりまして日露戦争と成りますが、自分だけ良ければ....では無く、多くの日本人が『公』の為に生きた時代であったと強く思う次第です。