東京都小池知事のリーダーシップのもとに人との接触を7割〜8割減らす試みが行われております。そんな中で発表される各企業の決算を見ていると末恐ろしい状態です。私の友人には寿司店の経営者、中華料理店と焼肉店の経営者、故郷の更科には観光業を営む友人も数多く居りますので、現状と先行きが気掛かりで仕方ありません。我々釣り師は山に入る場合に凡ゆる窮地に備えて事前の準備を致します。然しながら通常の困り事は自分で経験したり、先達者から指導を受けたりするモノですが、昨今の国家危機は指導される処か、経験者すら居ない前代未聞の危機です。誰も予想もしていない出来事であり、暗闇の中で手探りの状態です。命と引き換えに最前線で患者の治療に携わっている医療従事者の皆様や様々な対応をされている皆様に感謝と心からの敬意を表します。『公』の為に危険を顧みず、見えない敵に日々立ち向かっている姿は、正に諺にある『医は仁術也』を思い起こさせ、昨今の『自分だけ良し』では無く、私も含めた現在の日本人が忘れかけている『何か』を強く感じます。
私も渓友達も非力では有りますが、『公』の為に我欲を押し殺し、来たるべき緊急事態宣言解除の日まで他県への釣りは自重するつもりです。そんな訳で今回も過去20年程記載した写真付き釣行日誌から数点ご披露致します。流石に15年以上前になると記憶があるものが少ないので数年前の写真を重点的に紹介致します。
魚の写真では有りませんが、今年はコレを食べ損ねました。標高の高い釣り場の林道脇に通称『ノカンゾウ』と言われている春を告げる山菜です。お味噌汁の具やおひたしにすると美味しいので毎年少量だけ山神様よりお裾分けしてもらっておりました。写真は先輩が2011年に摘んだ杣添川の若々しいノカンゾウです。
此の写真はなんて事は無い9寸のイワナが二匹ですが、平成26年2月に降った豪雪後の千曲川解禁日です。
車を辛うじて道路脇に駐車し、腰までの積雪を長距離ラッセルしてやっと辿り着いたポイントで出した天然イワナです。足もツルし疲労困憊の私達はこれ以上の遡行は無理と判断して戻りましたが、過酷な条件の中で危うく遭難しかけた釣行でした。車に辿り着き着替えを済まして、釣友と話したのですが、よく戻って来れたものだとの会話をしたのを記憶しております。当然ですが今はこんな無理な釣行はしておりません。
2010年の7月28日と記録にはあります。レタスが青々と育っている良い天気に恵まれた日で千曲川本流川上村内の支流である小川の高登谷沢合流付近での釣りでした。此処のポイントは昨今はサッパリですが昔は良く釣れて、意外な大物も雨後には出ました。
尺超えのイワナは高登谷沢に入った最初の深みにおりました。
2010年8月7日と記録にはございます。有給日にて...とあるので平日だと思います。小川下流部の橋より釣り下り.本流合流までと書いてありますが、あの短い区間で今思えば驚くべき魚影です。数釣りに価値を感じていた頃の写真で恥ずかしく思います。
最後にまだまだ厳しい状況は続きそうですが、災いが皆様に来ないように心よりお祈り致します。私は玄関の壁の上に信濃国分寺にて授与して頂いた蘇民将来を麻の紐で二体結び通り口の上に備えております。今のところ災いは我が家には入っておりません。蘇民将来については牛頭天王に纏わる民間伝承です。地域によって茅の輪くぐりや護符など様々な祀り方があるみたいです。