みすゞかる 信州の釣り人

体重0.14tの釣り師ですので目立つのが悩みです。 今までは写真を撮って釣行日誌としてましたが今後はブログとして趣味の歴史探索や刀剣も含めて綴ってみます。

糸魚川の翡翠

白馬の姫川を下見に行くついでに日本海の美味しい魚と高志国の奴奈川姫に会う為に糸魚川市まで参りました。

奴奈川姫

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新潟県糸魚川では今から約6000年前、縄文時代前期から翡翠という当時強大な霊力を持った宝石が産出され、日本各地に広まったと言われてます。日本に続く翡翠の加工文化は現在のメキシコ周辺で約3500年前に行われておりました。日本は世界で最も古い翡翠を加工する技術を持ちます。素戔嗚尊(すさのおのみこと)に日本の統治を任されたオオナムヂと言われていた大国主命(おおくにぬしのみこと)が出雲からはるばる高志国(こしのくに、現在の福井県から新潟県)まで.首長であった奴奈川姫に求婚する為に十握剣を佩いて来訪しました。奴奈川姫の館の前で歌を詠んで自分の思いを告げ、奴奈川姫も此れに応えて結婚したと言われてます。ロマンチックですね!

日本海を望む道路に安置されている奴奈川姫像です。

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奴奈川姫の足にしがみついている御子神建御名方命で、此の方こそ国譲りの神話で父の大国主命事代主命が承諾したにも関わらず、天津神最強の武甕槌(たけみかづち)と戦った神様で有ります。歴代の武家政権に戦神として崇敬された諏訪大社の御祭神様です。

尚、佐久総合病院から近くの新海三社神社には建御名方命御子神である興波岐命(おきはぎのみこと)を祀る社があり、別名は新開神(にいさくのかみ)と言われてます。此の『にいさく』の『さく』が佐久地方の語源と成ったとされております。私の母は北佐久郡立科町出身なのでご縁のある神様てすね。

当家の家風は氏神様を尊ぶ教えでしたので、郷土の地に鎮護して頂く神社の事は興味があり調べ始めて久しく、現在も勉強中です。

釣りをする川も水を溜める山にも、その地を治める神々が居りますので、常に感謝の念を抱き山の恵みを頂く事を自分の信念としております。

話は戻りますが、高志国の首長であった奴奈川姫の所縁の糸魚川市翡翠の勾玉のレリーフがある程、現在でも地域において奴奈川姫や翡翠の勾玉が認知されている存在で有る事が理解出来ました。

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私が身に着けている勾玉です。


それと此処は日本海の目の前なので本当に美味しい海産物が頂けますよ。但し有名店は予約が必要ですね!