みすゞかる 信州の釣り人

体重0.14tの釣り師ですので目立つのが悩みです。 今までは写真を撮って釣行日誌としてましたが今後はブログとして趣味の歴史探索や刀剣も含めて綴ってみます。

夏休み 木曽川 イワナ アマゴ 釣り その1

お盆休みを頂きました。仕事は優秀な部下に任せます。迎え盆と送り盆の行事を行う為に娘二人と柴犬のヤマトを連れて実家の千曲市に帰ります。三連休が有るので、迎え盆には少し早い為に途中で木曽路の宿で一泊致します。宿屋はもう20年弱通ってる旅館山水さんです。釣り名人の親方と優しい奥様、最近はお嬢様夫婦と元気なお孫さんで迎えてくれて、とても賑やかで家族的なお宿です。夕食はとっても美味しく、夕マズメの後が本当に楽しみなんです。今回は犬も泊まれる部屋も有るとの事で、柴犬のヤマトも一緒で本当に助かります。

 

釣りの事ですが、立秋を過ぎたとはいえ、この強烈な暑さ!  源流に近い支流か、本流の水通しの良い場所が狙い目ですね。此の時期はシーズン中で一番人渓場所に迷う時期なんです。困った事に藪沢の提灯釣りも、本流の大物釣りも何方も大好きなんで、この一週間は迷いっぱなしです。

 

意を決して木曽川本流荒神橋からの入渓と致しました。荒神橋の近くに荒神様が鎮座されております。平安時代木曽義仲元服の際、播磨国新十郎という人物が奈良県の瀧倉三宝荒神を背負ってこの地に祀ったという伝説が有ります。祭神は八岐大蛇を退治した荒ぶる神の素戔嗚(スサノオ)命です。朝早く神鈴を鳴らしてご近所には申し訳ありませんが、入渓前の4時30分に詣でました。

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話を釣りに戻しますね!   渇水なので細糸にすると後悔する事が多く、太糸にすると得てしてアタリが出ないなんて事が多くありますが、尺上を急流からタモ取りするには0.5以上必要だと考え0.5を使用致しました。  正沢川合流までの遡行となります。橋の下まで下って5号玉を付けて深瀬を流すと、いきなり止まるはずのない仕掛けが止まりました。合わせを入れると物凄い重量感とスピードです。此れは幸先良いと上竿で耐えますが、縦横無尽の動きです。やり取り数分で上がって来たのは極太の大アマゴです。頭をこちらに向けてランディングしようとしたら此の魚はなんと私に向かってジャンプ致しました。右足膝上に頭からブチかましを決めて落ちた拍子に0.5号を叩っ切って逃げました。

釣り歴35年で初めての経験に呆然と立ち尽くしました。物凄いファイティングスピリッツです。何故か神々しいモノを感じましたね!

気を取り直して深瀬の頭に投餌した処、二投目で微かなアタリを合わせると、先程よりは劣りますが強い引きです。  散々動きいてクタっした処をランディング致しました。美しい尺アマゴです!  此れぞ木曽のタナビラという魚体で満足致しました。荒神社に向かって一礼し、御礼申し上げました。

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その後は7寸から8寸のアマゴとイワナが楽しませてくれましたが、なんと上から釣り下りの方が目に入りました。一言くらい言上申し上げたい気持ちを抑え、仕方なく納竿致しました。天神沢沿いに登りながら退渓しましたが、道すがら考えると今は早朝5時半、この時間で正沢川の合流点より本流の釣りくだりは(途中は入れないと思う)、余程早く来ないと難しいのでは?と思い、アレコレ変な想像も致しましたが、全ては川の神様のお導きなので深く考えない事に致しました。車に帰ると大汗にも関わらず、急に抑えられない眠気を覚え(私が釣りの最中に眠気?)車で小一時間程寝るつもりでしたが、起きたら10時でした。娘達も一緒に起きました。全く持って情けない次第です。トホホ.....。その後は少し川見をして焼肉権兵衛で食事を致しました。その後は旅館山水さんに入り、夕マズメの為の仮眠を取りました。

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中原兼遠公が木曽義仲の学業成就を祈念し創建した天神社です。地元では手習い天神と呼ばれてます。