みすゞかる 信州の釣り人

体重0.14tの釣り師ですので目立つのが悩みです。 今までは写真を撮って釣行日誌としてましたが今後はブログとして趣味の歴史探索や刀剣も含めて綴ってみます。

千曲川 ヤマメ釣り

梅雨も明け、ボーナス期間の様な釣り易い環境が終わりました。 此処からの減水傾向は餌釣り師にはキツイ季節となります。千曲川上流には金峰山川や梓川など標高の高い処を流れる名川が多いので夏の釣りも今後が楽しみです。

昨年は某支流で2回程熊さんを見ましたが、今年はどうか私の前に現れてくれません様にと祈っておる次第です。それと昨年は軽いヘツリの最中に思ったより上に登りすぎてしまい、岩に左手をかけた時『ガサ』と言う、ソフトクリームの上を食べた後の湿ったコーンを壊した様な感触を手に覚えました。何だろうと上を見たら今正に巣を壊されたアシナガバチが怒りの攻撃を仕掛けてくる光景が目に入り、そのまま手を離して川に身を投げて、即起き上がり、背後を振り返りながらの『欽ちゃん走り』で一目散に下流に逃げて、追って来た蜂君をタモで数匹撃退し事無きを得ました。家を壊されたアシナガバチ殿の怒り一刺しを食らわなかった事は今から思うと奇跡に近い事でした。

 

今回は夕マズメの本間川にターゲットを決めました。話は少し脱線致しますが、実はこの辺りは歴史好きには堪らない場所なんです。少し下には本間城跡があります。武田軍の信濃や上州に向かう道すがらの宿営地などに利用された山城です。体重0.14tの私は、過去に死にそうな目に合いながらも登り、堀切などを確認致しました。当時は夜襲などに備えての宿営地だったとは思いますが、よくもこんな上まで武田軍は登ったな〜っと感じる道筋でした。周辺は花岡城や大石川狼煙台など武田軍が使用した史跡が多いので釣りの後で寄るのが楽しみでした。

 

さて本間川は綺麗なヤマメが釣れる貴重な支流です。最近はメッキリ釣れなくなりましたが、少し前迄は相木川から下ったヤマメが本流に落ちて、大雨の増水で堰を降り、本流で育ち、増水時に遡上して楽しませてくれました。

 

この川の核心部は本流合流から即始まります。今回も合流点から釣り上がりました。瀬の肩に出ている魚を狙ったら食ってまいりまたね。写真のヤマメ4匹の他は尾ビレの丸いイワナが4匹掛かりましたが、今日はヤマメ狙いなのでお帰り頂きました。

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時間は17時25分! 此処らからはヤマメでもイワナでも良いので大物狙いです。納得サイズ以外は元気に川に帰って貰う予定ですが、何故か釣れません!

こういう場合は諦めちゃう事が多いのですが、

何故か今日は出る気配が致します。

流れが左岸の深いボサに勢いよく流入している場所がありました。こういう場合は通常の流しではボサ奥に待っている大物まで餌を届ける事はボサが邪魔して難しいですね。このポイントを攻めるには短い仕掛けにヘビー級錘を付けて吊るしこむやり方と、軽い錘で沈み込む流れに入れて奥まで入れるやり方があります。当然ですが重い錘で吊るし込むやり方より、自然に流した方が流れの中に定位するアマゴやヤマメは良く食べてくれます。軽い錘を使う場合は、水面から上の糸を上流方向に弛ませて、ボサに掛からない様にする必要があります。以前に紹介した浮玉目印仕掛けを使用すると適度な浮力があり、軽い錘の中でも多少重い錘が使えます。重いと言っても5号が4号位の程度の違いですが、此の事が効くのです。まずめ時にも浮き玉目印は丸いので360度どの方向からも水中に漂う目印が視認可能なんです(水中に沈めると風にも最強です)。

一投目は思う様に流れず、二投目で納得の流れに入りました。ボサの中に向かう流れに入り、少し経過した後に手元に明らかな魚信が伝わって参りました。上流に合わせを入れるとボサ奥への強烈な突っ込みがあり、辛うじて竿を上流に寝かせて強引を凌いだ処、今度は手前下流に下って左右に動き回ります。私も滑る石の上を移動し、得意のコサックダンスをかましながら動き回ります! やっとの思いで取り込んだのは数年間本間川で御無沙汰の尺ヤマメでした。尾ビレの下が擦れており、本流差しと思われます。体型は太く体長は32cmでした。やはり流石に千曲川水系ですね。

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車に戻ったら真っ暗でした。

 

千曲川龍神様に今回授かった幸運に対して、手を合わせて御礼申し上げました。

話は変わりますが、この辺りの水神様に行くには、海ノ口駅を過ぎて川上村方面に向かって国道を行くと、美味しい食事が出来る名店のレストラン  ストローハットが有ります。其処を過ぎると踏切が有り、踏切を過ぎて、すぐ左を見ると海ノ口湊神社という小さな神社が道路に沿う様に鎮座されております。ご祭神は諏訪明神建御名方命(たけみなかたのみこと)と日本を代表する水神様である美都波女命(みずはのめのみこと)の二柱がお祀りされておりますので、御縁がありましたら参拝されてみて下さい。

 

通常のペースだと尺物はワンシーズンに2〜3匹程ですが、今年は何故か釣れてます。来週は夏休みで千曲市に帰りますので、寄り道の報告を綴りますね。 寄り道以外でも白馬の渓や菅平ダムから差してくる大イワナ、鮎を飽食して肥えた依田川のヤマメ、秋山郷の天然イワナなど過去に良い思いをしたので妄想ばかりしております。

然しながら亡父の教えで『迎え盆から送り盆までは生き物を殺してはダメだ。釣りには行くな』と言われ、『地獄の釜が開くので全てお見通しだ。あぶないから水辺にも行くな』とも言われました。今も守っておりますので空いている日が少いですね。信州は山紫水明の地なので天然の渓魚が泳ぐ川が其処ら中に存在し、行きたい場所は本当に多く有りますが、正直難しいです。